出版社内容情報
江戸時代から現代までつながる京の風物詩。「名所図会」を読み解く楽しさをすべての人に。
春は桜を求めて彼方此方、暑さが募れば河原で夕涼み、祇園祭の後は紅葉を心待ち、新年を無事に迎えて伏見稲荷の初午詣で。梅が咲いてまた春がめぐってくる。
各種「名所図会」や『諸国年中行事大成』などに描かれた江戸時代の京の名所を、季節ごとの風物詩を追うかたちで紹介。生き生きと描かれた人々の暮らしや賑わいは、そのまま現代につながっている。
春の景
桃山と望遠鏡
壬生狂言
古典と花の名所
嵐山の十三参り
花咲き競う嵐山
三十石船と淀の水車
コラム:名所図会と京の桜
夏の景
雨音とホトトギス
三十三間堂の杜若
手洗の水
祇園宵山飾
水無月、夏越の祓
神さびの納涼
七夕の蹴鞠
大文字と頼山陽
コラム:四条河原の夕涼み
秋の景
粟田口の天王祭
蹴上の茶店
祇園町の賑わい
秋の味覚と吉田山
高雄の紅葉狩り
高台寺萩見
京の大仏と梵鐘
鳥羽の作り道
コラム:名所図会にみる宇治の風景
冬の景
四条大橋の新造
顔見世興行
京の中心の正月行事
江戸時代の正月
柳の水と鉢たたき
知恩院御忌詣
寒さも忘れる梅の花
稲荷社の初午詣
【著者紹介】
西野由紀(にしの・ゆき) 1971年大阪府生まれ。龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程修了。天理大学准教授。専門は、日本近世文学、情報出版学、図像解釈学。これまでに共著として、『京都名所図会 絵解き案内』(小学館、1997年)、編著として『京都 宇治川探訪』(2007年)、『京都 鴨川探訪』(人文書院、2011年)、『大阪 淀川探訪』(2012年、以上人文書院)など多数。
内容説明
春夏秋冬、江戸時代の絵図でたどる京の暮らしの風物詩。名所図会を読み解く楽しさをすべての人に。
目次
春の景(桃山と望遠鏡;壬生狂言 ほか)
夏の景(雨音とホトトギス;三十三間堂の杜若 ほか)
秋の景(粟田口の天王祭;蹴上の茶店 ほか)
冬の景(四条大橋の新造;顔見世興行 ほか)
著者等紹介
西野由紀[ニシノユキ]
1971年大阪府生まれ。龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程修了。天理大学准教授。専門は、日本近世文学、情報出版学、図像解釈学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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