内容説明
年間4000万人以上の観光客を集める都市、京都。そこには一体どんな人が、何を求めて訪れ、京都の街はどう変化しているのか。「京都」と「観光」のつながりを、社会と歴史の視点から広く深く見つめ、これからの課題と観光の未来を考えます。
目次
1 観光の意味論(今、京都の町で起こっていること―観光都市・京都の変容;巡礼から観光へ―観光史的に見た巡礼の旅)
2 京都へのまなざし(近代京都へのまなざし―修学旅行案内と京都;京都イメージの固定化・制度化のプロセス)
3 京都の将来/観光の将来(二一世紀の観光都市をつくる取り組み;京都の行方―「観光のまなざし」をめぐって)
著者等紹介
井口和起[イグチカズキ]
京都府立大学名誉教授
上田純一[ウエダジュンイチ]
京都府立大学文学部教授
野田浩資[ノダヒロシ]
京都府立大学福祉社会学部助教授
宗田好史[ムネタヨシフミ]
京都府立大学人間環境学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nさん
2
2005年刊行。「京都」と「観光」は切っても切れない関係だ。では、何が京都を観光都市たらしめる要因であったのか?正直なところ、本書を読んでもそれはわからなかった。明治維新以降、天皇が東京へ移ったことが、当時の京都の人々を深く落胆させ、その傷を埋めるように、天皇関連の事業(疎水・市街電車・電灯など)が京都に施された。「新京極」もそれを契機に誕生した模様。「古都=京都」のイメージは、本物であれ作られたものであれ、内・外側から希求され続け、再帰的に構築されながら現在に至る。その根源が何かを知りたくなった。2019/08/13
春月
0
★★★2012/08/06
弓月紺
0
新京極通が賑わう通りになったのに、東京に遷都したこととか天皇が関わっていると初めて知った。京都の中心部はそういう経緯のものが多い。2010/12/11
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