お土産の文化人類学―地域性と真正性をめぐって

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お土産の文化人類学―地域性と真正性をめぐって

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  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409530528
  • NDC分類 689.5
  • Cコード C3036

出版社内容情報

「東京ばな奈」は、なぜ東京土産の定番になれたのか?



そして、なぜ菓子土産は日本中にあふれかえるようになったのか?



調査点数1073点、身近な謎に丹念な調査で挑む画期的研究。



日本人は旅行に行くと必ず菓子の土産を買って周囲に配る。しかし実はこれは、案外最近定着した振る舞いにすぎない。1970年~80年代を境に、土産はモノから食べ物中心へと劇的に変化した。なぜこれほどまで全国に似たような菓子土産があふれるようになったのか、そもそもなぜ土産を購入するのか。本書ではその問いをきっかけとして、日本における土産の歴史と現在を詳細な資料調査と、文化人類学の手法によって解き明かす。そこから見えてきたのは、交通網の発展に伴った大量生産、大量消費の時代から、国策も背景とした地元でしか作れない本物性へのこだわりへの転換だった。菓子土産についての初めての学術的研究が誕生。



◎目次

まえがき 



第1章 問題の所在と本論の目的

 第1節 旅と土産品

 第2節 本論文における用語・資料について



 コラム1 自宅で買える菓子土産─ 移動する非日常と移動しない日常



第2章 「新しいタイプの菓子土産」の登場

 第1節 菓子土産の歴史(第1世代 1950年代に誕生)

 第2節 菓子土産の歴史(第2世代 1960~70年代に誕生)

 第3節 「新しいタイプの菓子土産」――「白い恋人」と「萩の月」の登場(第3世代 1970年代後半に誕生)

 第4節 「新しいタイプの菓子土産」の後継

 第5節 菓子土産の増加とその背景――菓子製造機械の進化とノウハウの蓄積



 コラム2 レゴランド・ジャパンと菓子土産



第3章 地域づくりから生まれる「特産品菓子土産」

 第1節 「特産品菓子土産」が生まれた経緯

 第2節 地域の特産品を活かした「特産品菓子土産」の現状

 第3節 発見・発掘される新たな地域性



 コラム3 大手菓子メーカーの地域限定商品─ ご当地物の菓子土産



第4章 より本物らしさが求められる菓子土産

 第1節 「新しいタイプの菓子土産」と「特産品菓子土産」における地域性の比較

 第2節 「新しいタイプの菓子土産」と「特産品菓子土産」における「菓子土産」が成立する前提条件の比較

 第3節 聖/俗をめぐる構造分析における菓子土産




【目次】

まえがき 



第1章 問題の所在と本論の目的

 第1節 旅と土産品

 第2節 本論文における用語・資料について



 コラム1 自宅で買える菓子土産─ 移動する非日常と移動しない日常



第2章 「新しいタイプの菓子土産」の登場

 第1節 菓子土産の歴史(第1世代 1950年代に誕生)

 第2節 菓子土産の歴史(第2世代 1960~70年代に誕生)

 第3節 「新しいタイプの菓子土産」――「白い恋人」と「萩の月」の登場(第3世代 1970年代後半に誕生)

 第4節 「新しいタイプの菓子土産」の後継

 第5節 菓子土産の増加とその背景――菓子製造機械の進化とノウハウの蓄積



 コラム2 レゴランド・ジャパンと菓子土産



第3章 地域づくりから生まれる「特産品菓子土産」

 第1節 「特産品菓子土産」が生まれた経緯

 第2節 地域の特産品を活かした「特産品菓子土産」の現状

 第3節 発見・発掘される新たな地域性



 コラム3 大手菓子メーカーの地域限定商品─ ご当地物の菓子土産



第4章 より本物らしさが求められる菓子土産

 第1節 「新しいタイプの菓子土産」と「特産品菓子土産」における地域性の比較

 第2節 「新しいタイプの菓子土産」と「特産品菓子土産」における「菓子土産」が成立する前提条件の比較

 第3節 聖/俗をめぐる構造分析における菓子土産

 第4節 菓子土産と真正性



 コラム4 どちらがより本物らしい菓子土産?――北海道産小豆使用 vs 地域産小豆使用



終章 日本人の旅行と菓子土産

 第1節 菓子土産の地域性、真正性

 第2節 菓子土産を追い求めて

 

 コラム5 菓子土産を販売する土産品売り場の増加



あとがき



参照文献

内容説明

日本人は旅行に行くと必ず菓子の土産を買って周囲に配る。しかし実はこれは、案外最近定着した振る舞いにすぎない。1970年~80年代を境に、土産はモノから食べ物中心へと劇的に変化した。なぜこれほどまで全国に似たような菓子土産があふれるようになったのか、そもそもなぜ土産を購入するのか。本書ではその問いをきっかけとして、日本における土産の歴史と現在を詳細な資料調査と、文化人類学の手法によって解き明かす。そこから見えてきたのは、交通網の発展に伴った大量生産、大量販売の時代から、国策も背景とした地元でしか作れない本物性へのこだわりへの転換だった。菓子土産についての初めての学術的研究が誕生。

目次

第1章 問題の所在と本書の目的(旅と土産品;本書における用語・資料について)
第2章 「新しいタイプの菓子土産」の登場(菓子土産の歴史(第1世代 1950年代に誕生)
菓子土産の歴史(第2世代 1960~70年代に誕生)
「新しいタイプの菓子土産」―「白い恋人」と「萩の月」の登場(第3世代 1970年代後半に誕生)と菓子製造機械メーカー)
「新しいタイプの菓子土産」の後継)
第3章 地域づくりから生まれる「特産品菓子土産」(「特産品菓子土産」が生まれた経緯;地域の特産品を活かした「特産品菓子土産」の現状;発見・発掘される新たな地域性)
第4章 より本物らしさが求められる菓子土産(「新しいタイプの菓子土産」と「特産品菓子土産」における地域性の比較;「新しいタイプの菓子土産」と「特産品菓子土産」における菓子土産が成立する前提条件の比較;聖/俗をめぐる構造分析における菓子土産;菓子土産と真正性)
終章 日本人の旅行と菓子土産(菓子土産の地域性、真正性;菓子土産を追い求めて)

著者等紹介

鈴木美香子[スズキミカコ]
1967年、神奈川県生まれ。名古屋大学大学院人文学研究科博士課程修了(博士・文学)。専攻は文化人類学。大学卒業後女性誌の編集者を経て、フリーランスのエディター・ライターに。現在は名古屋市立大学大学院人間文化研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

nonpono

63
よく人からお土産を頂くが自分が誰かに贈るのがえらい苦手である。人を思う気持ちが欠如しているんだろう。リュック一つで旅立つわたしは基本的に重い荷物にしたくないが浮世の義理がお土産である。本書はそんな悩みを解消してくれるかなと思ったが、お土産における博士論文を加筆したものである。「日本の土産では、それをもとにいかに旅行体験談を「ものがたる」ことができるかという点も重要な要素」らしい。また、「東京ばな奈」が出張旅行を念頭に開発され個包装がヒットしたのも面白い。やはり、お土産はどこか、賞味期限との戦いともいえる。2025/10/12

ぞだぐぁ

1
日本でのお土産で職場とかで配る様なお菓子類についてサブタイトルにある「地域性と真正性」(本当にその土地の素材が使われているか、作られているか)みたいな事やその要素がお土産として必要な物かとか分析されている本。 名古屋大学の博士課程卒業論文が元になっているらしく、断片的にしか纏められた情報が無かったためじゃらんのお土産ランキングの菓子類を選んで基礎データを纏めたそうだが由来等の調査は中部圏が多い印象。 余談だがコラムにあった運営母体の違いによるディズニーとレゴランドとの菓子土産の種類の多さとかも面白かった。2025/10/19

Ryo Sogawa

1
菓子土産の普及の歴史についての調査と考察。2025/10/02

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