東日本大震災の人類学―津波、原発事故と被災者たちの「その後」

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東日本大震災の人類学―津波、原発事故と被災者たちの「その後」

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  • サイズ B6判/ページ数 371p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409530436
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0039

内容説明

3・11は終わっていない。「被災地」となった東北地方を目の当たりにした人類学者、社会学者、ルポライターの国際チームが、現地での徹底したフィールドワークを基に書いた渾身のエスノグラフィー。

目次

1 被災地の内と外(支援を拒む人々―被災地支援の障壁と文化的背景;ボランティア支援における倫理―贈り物と返礼の組み合わせ;3.11と日本の若者たち―学生ボランティアの新しい仕組みと体験談)
2 見えない被害と向き合う(彼ら対我ら―福島原発危機にかんする日本と国際メディアの報道;「汚染」と「安全」―原発事故後のリスク概念の構築と福島復興の力;場所と人の関係が絶たれるとき―福島第一原発事故と「故郷」の意味;立ち上がる母―受身の大衆とマヒした政府の間で戦う女性たち)
3 被災者たちの日常(「皆一緒だから」―岩手県山田町の津波避難所における連帯感;がれきの中の祭壇―大震災を経験した岩手県での信仰習慣の順応;家も、船も、いかだもなくなった―大震災後の宮城県沿岸地域の人々)

著者等紹介

ギル,トム[ギル,トム] [Gill,Tom]
1960年英国生。ロンドン大学(LSE)博士(社会人類学)。明治学院大学国際学部教授。日雇い労働者、ドヤ街、ホームレス調査を経て、福島原発事故被災者調査へ

シテーガ,ブリギッテ[シテーガ,ブリギッテ] [Steger,Brigitte]
1965年オーストリア生。ウィーン大学日本学研究所博士(日本学)。ケンブリッジ大学東アジア研究所准教授。日本の社会人類学、とくに日常生活

スレイター,デビッド[スレイター,デビッド] [Slater,David H.]
1960年米国生。シカゴ大学博士(人類学)。上智大学国際教養学部准教授。比較文化研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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てんちゃん

40
読友さんに勧められた東日本大震災について人類学の視点から描かれた10の論文集。8人の外国人研究者とと2人の日本人研究者によって描かれている。震災について学問的なアプローチで描かれていることが新鮮。研究者達は震災後まもなく被災地に入りフイールドワークに取り組んでいるが、感情移入しすぎることなく冷静に分析している。外国人研究者の視点に時にハッとする一方、ちょっと感覚が違うのかな?と思うところもあったりした。震災から7年たった今、人の感情や営みについて、このような冷静な分析は非常に意義あるものだと思う。2018/03/09

かんちゃん

15
震災から間もなく、10人余りの人類学者が被災地に入った。視点は様々だが、いずれも参与観察の手法を採用し、被災者の生の声を集めている。2人の日本人を除いては全て欧米の学者だ。研究者が持つ文化背景や宗教観に幾らかの影響は受けているものの、観察眼は客観的かつ冷静だ。傷跡生々しい被災地を研究対象とすることに反発を覚える向きもある。しかし、日本メディアが御用報道に堕し、海外メディアが扇情的なスクープ報道に明け暮れたことを思えば、これらの冷静な論文集を後世に残しておくことの意義は大きい。2015/03/15

壱萬参仟縁

14
外国人からみた3・11の実態。意外にも、善意への、支援への抵抗感も示されることもあったという(35頁)。被災者の誰が、何を、どのような頻度で求めているのか。なかなか共通認識を持ちにくかったと実感される。被災地でこそ、需給ギャップをどう埋めるべきか、考えながら行動を迫られていたのである。M.モースの互酬(76頁)。Youth for 3.11(105頁)。市民社会を試された震災。確かに私の地域でも福島ナンバーのクルマをたまに見ることがある。偏見で見てはならない。自宅を追われたのだ。トイレの危機(291頁)。2013/09/05

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