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内容説明
三〇年余りのフィールドワークから証される、放牧とナツメヤシ栽培の生業のエートス、資源をめぐるポリティーク、スラームの異端ズィクリー、婚外性関係の処断など、西南アジアの砂漠文化の知られざる諸相とは。アフガニスタン、パキスタン・バルーチスターン―絶えることのない争乱の根源を文化からとく。
目次
第1部 アフガニスタンの遊牧―西南アジアにおける生業のエートス(1)(アフガニスタンのパシュトゥーン遊牧民;家畜群構成と牧畜経営類型―アフガニスタンの牧畜諸集団に関する民族誌的覚書 ほか)
第2部 バルーチスターンとラージャスターンのオアシス/乾燥農業―西南アジアにおける生業のエートス(2)(バルーチスターン・マクラーン地方の農業と社会;マクラーニー・バルーチュのヤシ文化 ほか)
第3部 パシュトゥーン、バルーチュ対照民族誌(一九世紀アフガニスタン、バルーチスターンの遊牧民;遊牧の二類型とその意味―生業の複合性についての人類学的覚え書き ほか)
第4部 歴史的社会的からまりあい(アフガニスタンにおける民族関係;アフガニスタン紛争の文化的要因 ほか)
第5部 フロンティアの現在(ズィクリーはムスリムか?―バルーチスターンにおける宗教問題の外延;アフガニスタンという不幸―近代、「前」近代、「反」近代の布置)
著者等紹介
松井健[マツイタケシ]
1949年大阪市生まれ。京都大学理学博士。京都大学助手、神戸学院大学助教授をへて、現在、東京大学東洋文化研究所教授。人類学。人類学課題としての自然、民族誌記述の方法論(認識人類学、エスノグラフィックス)、西南アジア・琉球列島の民族誌を専攻。近年、アジアを中心とする工芸についても研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。