内容説明
呪術と科学の違い、宗教儀礼や宗教観念と様々な生の側面とのかかわり、神話の社会的・文化的機能など、未開人の思考や実践、聖の領域の特徴を論じた人類学の古典。
目次
呪術・科学・宗教(未開人とその宗教;周囲の環境に対する人間の理性的支配;未開人の信仰と崇拝に見られる生と死と運命 ほか)
未開心理における神話(生活における神話の役割;起源神話;死と輪廻の神話 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mittsko
2
「呪術・科学・宗教」と「未開心理における神話」の二論文を所収 後者の原著は1925年、前者について明記はないが調べたら同年だそうだ 20世紀前半の民族学/人類学らしく、「今日の石器時代段階の未開人の社会」(92頁)という帝国主義=社会進化論的な枠組みがきつすぎる(引っかからざるをえないこの点について「訳者あとがき」が一言も触れないのは不可解) その全てに拘らず、本書が少なくとも私には「面白い」のは 表題に含まれる諸概念で「人類」を語ろうとする企てのゆえだ このダイナミズムをこそ学びたい2013/06/06
山田
1
突っ込みどころは多いが、先行研究に対する批判は概ね間違っていないと思える。2014/05/15
長月マチール
0
駆け足で読んでしまったので、あとでもう一回読みなおす。神話と社会の関係のところを中心に。図書館から。2013/11/09
Kan T.
0
『金枝篇』読まなくちゃ。2020/07/01