内容説明
資本主義や共産主義にも勝る第三の道として構想されたテクノファシズム。軍事化する日本において、岸信介、星野直樹ら革新官僚による満洲国の建設は日本に何をもたらしたのか。戦後にまで影響を及ぼした日本ファシズムの実態を多角的に分析する。先進技術と国民精神を結びつける思想。
目次
第1章 戦中日本のテクノクラート
第2章 軍ファシズムと満洲国―一九三〇年から一九三六年
第3章 満洲国への官僚的な構想―一九三三年から一九三九年
第4章 ファシズム信奉者―奥村喜和男と毛里英於菟
第5章 新体制と革新政治―一九四〇年から一九四一年
第6章 日本の好機 戦争と帝国のための技術主義戦略―一九四一年から一九四五年
著者等紹介
ミムラ,ジャニス[ミムラ,ジャニス] [Mimura,Janis]
1963年、アメリカ合衆国オハイオ州クリーヴランド生まれ。ペンシルヴェニア大学ウォートン・スクールにて学士号(経済学)取得、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号(歴史学)取得。ストーニー・ブルック大学(ニューヨーク州立大学(SUNY))歴史学助教授(2003‐2011)、歴史学准教授(2011‐)。駒澤大学、東京大学、香港大学、ミュンヘン大学現代史研究所(ミュンヘン)にて客員教授を歴任。フルブライト財団、日本財団、ドイツ学術交流会(DAAD)からそれぞれ複数回にわたってフェローシップや助成金を授与される。日本の科学技術や第二次世界大戦中の国家計画につおての論文多数。現在は日本とほかの枢軸国(ドイツおよびイタリア)との同関係を主たる研究対象としている
安達まみ[アダチマミ]
1956年、東京都生まれ。聖心女子大学教授。東京大学大学院博士課程満期退学。シェイクスピア研究所(英国バーミンガム大学)にて博士号(文学)取得。専攻は初期近代英文学
高橋実紗子[タカハシミサコ]
1991年、東京都生まれ。聖心女子大学非常勤講師。聖心女子大学大学院人文学専攻博士後期課程修了。文学博士。文学における博物学、動物表象を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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