内容説明
『御伽草紙』から『御成敗式目』まで、幅広い史料に基づき、現代のそして同じ女性の視点から、人間―北条政子の人生を浮き彫りにする。それは同時に、鎌倉幕府に対する政子の貢献、存在の重要性をあらためて強調することになろう。そして政子をとおして、中世封建社会の女性の生き方、役割について、抑圧されていたというイメージを覆す、いきいきとした有り様を捉える。
目次
はじめに 中世という時代
第1章 「御台所」北条政子
第2章 「尼御台所」の後見―頼家時代
第3章 「尼御台所」の働き―実朝時代
第4章 「二位家」の確立
第5章 承久の乱後の政子
第6章 武士階級の女性たち
第7章 政子はどのように語られたか
著者等紹介
田端泰子[タバタヤスコ]
1941年神戸市生まれ。京都大学文学部博士課程修了。日本中世史、女性史。現在、京都橘女子大学文学部教授。京都大学文学博士
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