内容説明
リスボン、ゴア、マカオ、生月島、五島、天草などの歴史の現場に立ち、イエズス会士アルメイダと棄教者フェレイラ(沢野忠庵)を軸にしながら、スペイン・ポルトガルの改宗ユダヤ人=マラーノと、迫害に耐えた隠れキリシタンの運命を重ね、権力に抵抗して生き続ける人々の姿を照射した力作。
目次
プロローグ 二つの「隠れ」信徒物語
第1章 加害の視点と向かい合う男
第2章 フランシスコ・ザビエルと異端審問
第3章 マカオの海
第4章 棄教者沢野忠庵の「マラーノ性」
第5章 棘を生きる人々
第6章 アルメー様は何処に居る
エピローグ 「非・場」からのロゴス中心主義批判
著者等紹介
小岸昭[コギシアキラ]
1937年北海道生。1963年京都大学文学部独文科修士課程修了。2001年京都大学総合人間学部定年退職。現在北海道江別市在住。ドイツ文学専攻。ユダヤ思想研究を軸として、スペイン、ポルトガル、インド、イスラエル、ブラジルなどを旅し、ディアスポラ・ユダヤ人の足跡を追求している。1995年「日本・ユダヤ文化研究会」創設
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