イタリア料理の誕生

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イタリア料理の誕生

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409510940
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C1022

出版社内容情報

イタリア料理は「政治」と「空腹」がつくった?
アメリカへ渡った移民の存在と二つの大戦、そして戦後の消費文化が食に及ぼした影響を辿ることで、「イタリア料理」成立の歴史が見えてくる。多様な史料をもとに複雑な食糧政策と庶民の反応を鮮やかに描く、食のイタリア現代史。

「「イタリア料理」、またひいては国民料理とはいかなるものなのかは、それ自体、論争の対象である。しかし、国民的な広がりをもって消費されていることは、そのひとつの重要な契機、指標と位置づけられよう。こうした要素に注目して「イタリア料理」を捉え直し、国や政府の介入に焦点を合わせた本書は、「イタリア料理」の歴史をめぐる議論に一石を投じるものといえる。」(訳者解説より)

目次
日本語版はしがき
謝辞

序 章

第一章 貧しさにいろどられた食生活と国家統一(1861~1914年)
  第一節 社会問題としての食
  第二節 移民のイタリア料理
  第三節 国民料理へ向けて

第二章 第一次世界大戦と食の国家統制(1915~22年)
  第一節 大戦初期の消極的介入
  第二節 食糧供給の戦時体制
  第三節 欲望の統一
  第四節 食生活と政治の岐路

第三章 ファシズム料理(1922~35年)
  第一節 ファシズム支配の確立
  第二節 国民料理の誕生
  第三節 合意の料理

第四章 軍国社会と節約料理(1935~45年)
  第一節 エチオピア侵略
  第二節 禁欲生活
  第三節 第二次世界大戦
  第四節 食と人口戦争

第五章 「経済の奇跡」と豊かさの挑戦(1945~60年)
  第一節 戦後復興と食
  第二節 大量消費社会の到来
  第三節 イタリア料理の再定義

結論 欠乏料理

エピローグ

訳者解説
訳者あとがき

参考文献

索引

著者略歴
著・文・その他:キャロル・ヘルストスキー

【著者】キャロル・ヘルストスキー
Carol Helstosky/専門はイタリア現代史、イタリア料理の歴史。現在デンバー大学歴史学科准教授。主著にPizza: A Global History, Reaktion Books, 2008〔『ピザの歴史』(田口未和訳)原書房、2015年〕。編著にThe Routledge History of Food, Routledge, 2015.

翻訳:小田原 琳

【訳者】小田原 琳(おだわら・りん)
専門はイタリア史、ジェンダー史。現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授。分担執筆に東京歴史科学研究会『歴史を学ぶ人々のために』(岩波書店、2017年)、武内信一・中山智香子編『ブラック・ライヴズ・マターから学ぶ--アメリカからグローバル世界へ』(東京外国語大学出版会)など。訳書にセバスティアン・コンラート『グローバル・ヒストリー――批判的歴史叙述のために』(岩波書店、2021年)、共訳書にヘイドン・ホワイト『メタヒストリー――19世紀ヨーロッパにおける歴史的想像力』(作品社、2017年)、シルヴィア・フェデリーチ『キャリバンと魔女』(以文社、2017年)など。

翻訳:秦泉寺 友紀

【訳者】秦泉寺 友紀(しんせんじ・ゆき)
専門はイタリア社会論、ナショナリズム・エスニシティの社会学。現在、和洋女子大学国際学部教授。分担執筆に北村暁夫・伊藤武(編著)『近代イタリアの歴史』(ミネルヴァ書房、2012年)、高橋進・村上義和(編著)『イタリアの歴史を知るための50章』(明石書店、2017年)、樽本英樹(編著)『排外主義の国際比較―先進諸国における外国人移民の実態』(ミネルヴァ書房、2018年)、赤川学・祐成保志(編著)『社会の解読力』(新曜社、2022年)など。

翻訳:山手 昌樹

【訳者】山手 昌樹(やまて・まさき)
専門はイタリア近現代史、イタリア鉄道史。現在、日本女子大学文学部学術研究員。共編著に土肥秀行・山手昌樹(編著)『教養のイタリア近現代史』(ミネルヴァ書房、2017年)、分担執筆に高橋進・村上義和(編著)『イタリアの歴史を知るための50章』(明石書店、2017年)、藤原辰史(編著)『歴史書の愉悦』(ナカニシヤ出版、2019年)、北村暁夫・田中ひかる(編著)『近代ヨーロッパと人の移動――植民地・労働・家族・強制』(山川出版社、2020年)など。

内容説明

アメリカへ渡った移民の存在と二つの大戦、そして戦後の消費文化が食に及ぼした影響をたどることで、「イタリア料理」成立の歴史が見えてくる。多様な史料をもとに複雑な食糧政策と庶民の反応を鮮やかに描く、食のイタリア現代史。

目次

第1章 食の貧困と国民統合(一八六一~一九一四年)
第2章 第一次世界大戦と食の国家統制(一九一五~二二年)
第3章 ファシズム料理(一九二二~三五年)
第4章 軍国社会の節約料理(一九三五~四五年)
第5章 「経済の奇跡」から豊かな世界へ(一九四五~六〇年)
結論 欠乏料理

著者等紹介

ヘルストスキー,キャロル[ヘルストスキー,キャロル] [Helstosky,Carol]
専門はイタリア現代史、イタリア料理の歴史。現在デンバー大学歴史学科准教授

小田原琳[オダワラリン]
専門はイタリア史、ジェンダー史。現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授

秦泉寺友紀[シンセンジユキ]
専門はイタリア社会論、ナショナリズム・エスニシティの社会学。現在、和洋女子大学国際学部教授

山手昌樹[ヤマテマサキ]
専門はイタリア近現代史、イタリア鉄道史、ファシズム。現在、日本女子大学文学部学術研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

115
多数のイタリア人が貧しさのため新大陸に移民したのは有名なのに、イタリア料理は美食で知られている矛盾。20世紀初頭までのイタリア庶民はろくに肉も食べられず、第一次大戦後の食糧不足に政府が対応しなかったのがファシスト政権成立を招き、戦争で禁欲生活を強要されて共同食堂で外食する形が一般化した。その結果イタリア人は地域の食材や料理を大切にしたのが、戦後のアメリカ食材流入の防波堤となったのだ。いわばムッソリーニが作った食事習慣がイタリアンの基礎になったわけで、料理と政治の密接な関係は日本人には想像できない奇怪さだ。2023/06/26

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

18
マンマの美味しいお料理❤️と期待して借りた人がいっぱいいるのかえらいこと予約の順番待たされた。期待は大きく裏切られ、綴ってあるのはひたすら戦争について。戦争、政治がいかに一般人の食生活を左右するかというお話でした。食に事欠く貧しいイタリアを救ったのは新大陸からの食料。日本と同じ。なんつか、蕎麦ってお米が育たない貧しい土地の食べ物じゃないですか、それと同じで(同じなのか?)貧しさを補うための食べ物をいかに洗練させるか、食い意地は文化を発展させる。2023/04/21

RYU

3
豊かな生活ではなく、「欠乏」こそが創意工夫のみならず国民料理を創り出した。戦時下における国家介入によって均質化が進み、また均質的な食事となる。戦争後は、急速な経済社会の変化の中、アメリカ産品が入り肉や生鮮品の消費量は増えながらも、その順応の中で日々のレシピや構成は変わらなかった。各地の料理が再発見された。イタリア料理はその手軽さから、富める者も貧しい者も美食家もファーストフード好きも楽しむことができる。2023/08/06

takao

2
ふむ2022/12/28

ぞだぐぁ

2
1/5位参考文献等に当てられているが読み応えがある本。 所謂『イタリアン』として専門店ができる程体系だっているようなイタリアの食の事情の歴史。地方ごとにバラバラだったのをムッソリーニがイタリアとして纏めたと言う話は以前に聞いた事があったが米国への移民によってアイデンティティを確立する手段としてまとまったと言う話や、日本では米だったが「パスタは体に良くない」と言う勧めが小麦の使用を抑えるためだった等イタリア料理へのイメージが変わった。2022/10/20

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