出版社内容情報
フランス革命をへた激動の時代、波瀾にみちた生涯を送ったイギリス王妃をめぐる日本初の本格的研究。
内容説明
国力拡張とともに改革を迫られた大英帝国に、新たな激震をもたらした王室のスキャンダル、その主人公イギリス王妃キャロライン(1768‐1821)の波瀾にみちた生涯を丹念にたどる国内初の本格的研究書。不幸な結婚、夫ジョージ4世との不和、出国後の長い旅と帰国、そして陰謀渦巻くスキャンダル裁判、あらゆる階層を巻き込んだ国家規模での熱狂…。長年にわたり、産業革命期の民衆政治運動研究に携わる著者による労作。
目次
第1章 ジョージとキャロラインの生い立ち―ロンドンとブラウンシュヴァイク
第2章 不幸な結婚―皇太子ジョージと従妹キャロライン
第3章 失せていく夢―カールトン・ハウスからブラックヒースへ
第4章 慎重な調査―「虐げられた」王妃の第一幕
第5章 薄命の皇女シャーロット―その結婚と夭折
第6章 キャロライン妃の出国と大陸旅行
第7章 ミラノ委員会―「虐げられた」王妃の焦点
第8章 王妃キャロラインの帰国
第9章 王妃国王の戴冠、
第10章 王国の戴冠、王妃の葬送とロンドンの民衆
終章 キャロライン王妃事件をどうとらえるか
著者等紹介
古賀秀男[コガヒデオ]
1933年、京城生まれ(福岡県出身)。九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得満了。山口大学教授を経て、1997年より京都女子大学教授(2006年3月、退職)。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。