内容説明
「看とり」と「葬送」を照らす。死生観、無常観、夢信仰、病気観など中世人の心象や他界をめぐる豊かな想像力を、浄土教を基底に論じ、現代人にとっての「死と救済」の意味を探る。現代と中世の交響。
目次
1 自己の死(無常と盈虧―『徒然草』を例として;『一言芳談』の世界;「死態」観と浄土教;逆修信仰―論拠と実態;「梓弓」説話の形成―仏教とシャーマニズム)
2 病・死・葬(日本人の病気観と仏教―古代から近代までの一系譜;看とりの精神―現代と中世の交響;日本人の死生観と浄土教)
3 もうひとつの信仰(「夢」信仰の軌跡;善導・法然をめぐる人師信仰;中世における神仏関係の一面―仏法禁忌を中心に)
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