内容説明
第1輯の『道教と東アジア』につづき、本書も東アジア文化における道教を基調としているが、かならずしもそれのみにこだわらず、より積極的に多角的な視点から構成することを意図している。いずれの論点も東アジアの基層文化の風景を描くことを通して、日本とそれをとりまく環シナ海地域の諸文化の深淵を探ろうとするきわめてユニークで有意義な試みといえるだろう。
目次
絵馬と猿の絵皿―長屋王邸の調査から(金子裕之)
長岡遷都のブレーン・藤原種継と道教思想(高橋徹)
中国古代の俑―地上と冥界を結ぶもの(泉武)
伊勢のアマテラス(千田稔)
海若と東王父―浦島説話の原像(清田圭一)
中国医学・民間療法と道教思想(高田公理)
風水の旅(前田良一)
殷代廟号考―廟号と陰陽の関係(井上聰)
易・五行と産屋の民俗(吉野裕子)
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