戦争と平和 ある観察 (増補新装版)

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戦争と平和 ある観察 (増補新装版)

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  • サイズ 46判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409340622
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0095

出版社内容情報

精神科医としてだけではなく文筆家としても著名な著者が、あの戦争についてどう考えどう過ごしてきたかを語る。



歴史学者の加藤陽子氏との対談では、戦争の記憶、昭和天皇のこと、日中関係など様々なことが語られる。



また、神戸の震災のときのことを振り返りつつ、東北の災害についても語る。神戸元町の老舗書店、元海文堂書店社長の島田誠氏と神戸の街と震災について語り合った対談も収録。



増補新装版では、「生きるということ」をテーマに行われたシンポジウムにおけるフランス文学者海老坂武との対談を収録する。

同じ年に生まれた中井と海老坂の両者が戦争体験を語り合う。



あわせて著者の写真やスケッチなども収録。



◎目次



戦争と平和 ある観察

戦争と個人史

私の戦争体験

【対談】 中井家に流れる遺伝子 ×加藤陽子





災害を語る

災害対応の文化

【対談】大震災・きのう・きょう 助け合いの記憶は「含み遺産」 ×島田誠



Ⅲ 

【シンポジウム】生きるということ ×海老坂武

内容説明

戦争と震災、そして生きるということ。戦争を二度と起こさないために、自身の戦争体験を語る。加藤陽子(歴史学者)、島田誠(元海文堂書店社長)に加え、新たに海老坂武(フランス文学者)との対談を追加収録。

目次

1(戦争と平和 ある観察;戦争と個人史;私の戦争体験;対談 中井家に流れる遺伝子 ×加藤陽子)
2(災害を語る;災害対応の文化;対談 大震災・きのう・きょう 助け合いの記憶は「含み資産」 ×島田誠)
3(シンポジウム 生きるということ ×海老坂武)

著者等紹介

中井久夫[ナカイヒサオ]
1934年奈良県生まれ。2022年逝去。京都大学法学部から医学部に編入後卒業。神戸大学名誉教授。甲南大学名誉教授。公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

79
NHK「100分de名著」で取り上げられていたので読みたくなった。精神科医である著者が、戦争と平和について語る。その洞察力は鋭く、戦争は「過程」であり、平和は「状態」であるという。戦争は語りやすく、分りやすい。「戦記」はあっても「平和記」は無い。だから、平和を維持するのは大変困難なことなのだと。今の世界情勢や日本の動向や世論の変遷を見ながら、まさにここに書かれている通りだと頷いてしまう。しかし、平和は維持しないといけないのだ。平和のための戦争なんてあってはいけないのだ。そう強く感じてしまった。2023/01/19

ケイトKATE

36
残虐で多大な犠牲払う戦争をなぜ人間は起こすのか。なぜ平和を守れないのか。戦争が「過程」であり語りやすい。一方、平和は「状態」であり見えにくい。物語で、平和よりも戦争が題材にされているのは、戦争が語りやすいからである。また、戦争を起こしたい指導者は「安全の脅威」を利用して危機を煽る。平和は維持することにエネルギーが必要であり、時間が経過すると人々は退屈さを覚えてしまう。私は、中井久夫による、人間の心理から戦争と平和を分析したことに心から敬服した。戦争を起こさず平和を守るヒントがこの本にある。2023/03/10

きゅう

11
精神科医である中井久夫(1934-2022)の戦争と平和に関する考察、戦中・戦後を生きた体験、二度の震災からの教訓を語った文章集。戦争の論理は単純明快で語りやすいものである一方、平和は物語として語りにくく退屈ささえあるもので、平和の維持は非常に困難であると分析する。また「安全保障感」を求めた先に戦争があると述べられていて、過去も現在も同じことを繰り返しているのだと思うとやるせない気持ちになってしまう。この本の全てを理解しきれたわけではないけれど、鋭く俯瞰する視点が素晴らしく、今こそ読みたい文章。2023/05/16

門哉 彗遙

4
神童がそのままそ晩年までその能力を失うことなく生きた方だとつくづく思った。この本の中の「戦争と平和 ある観察」は何度でも読み返したい。電子書籍ではなく紙の本で買えばよかったと後悔。2023/02/04

2
広島に住んで1年少々の時が経った。日々の慌ただしさにかまけて、「広島」について深掘りしないままに、もうすぐ8月6日を迎えてしまうことに急な焦りを感じ、とるものもとりあえず、平和記念資料館とハチドリ舎を訪れた。そして本書を読み耽った。先月、「被害」の傷に触れる研修会に参加してから、どうやら私は、少し変なのだ。傷に過敏になって、傷を言語化したくて、過去の傷が見え隠れし始めて、さらなる傷で上書きしようともがいている。中井久夫先生の知識と記憶の広さ深さに、圧倒されながら、「平和」維持の大変さと報われなさを考える。2025/08/03

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