戦争と平和 ある観察

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409340493
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0095

出版社内容情報

戦争を二度と起こさないために、自身の戦争体験を語る。加藤陽子(歴史学者)、島田誠(元海文堂書店社長)との対談も収録

今年は、戦後70年、神戸の震災から20年の節目の年となる。精神科医としてだけではなく文筆家としても著名な著者が、あの戦争についてどう考えどう過ごしてきたかを語る。

歴史学者の加藤陽子氏との対談では、戦争の記憶、昭和天皇のこと、日中関係など様々なことが語られる。

また、神戸の震災のときのことを振り返りつつ、東北の災害についても語る。神戸元町の老舗書店、元海文堂書店社長の島田誠氏と神戸の街と震災について語り合った対談も収録。

?T
戦争と平和 ある観察
戦争と個人史
私の戦争体験
【対談】 中井家に流れる遺伝子 ×加藤陽子

?U
災害を語る
災害対応の文化
【対談】大震災・きのう・きょう 助け合いの記憶は「含み遺産」 ×島田誠

【著者紹介】
中井久夫(なかい・ひさお)1934年奈良県生まれ。京都大学法学部から医学部に編入後卒業。神戸大学名誉教授。甲南大学名誉教授。公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構顧問。著書に『分裂病と人類』(東京大学出版会、1982)、『中井久夫著作集----精神医学の経験』(岩崎学術出版社、1984-1992)、『中井久夫コレクション』(筑摩書房、2009-2013)、『アリアドネからの糸』(みすず書房、1997)、『樹をみつめて』(みすず書房、2006)、『「昭和」を送る』(みすず書房、2013)など。訳詩集に『現代ギリシャ詩選』(みすず書房、1985)、『ヴァレリー、若きバルク/魅惑』(みすず書房、1995)など。神戸市在住。

内容説明

戦後70年、神戸の震災から20年。戦争を二度と起こさないために、自身の戦争体験を語る。加藤陽子(歴史学者)、島田誠(元海文堂書店社長)との対談も収録。

目次

1(戦争と平和 ある観察;戦争と個人史;私の戦争体験;対談 中井家に流れる遺伝子×加藤陽子)
2(災害を語る;災害対応の文化;対談 大震災・きのう・きょう 助け合いの記憶は「含み資産」×島田誠)

著者等紹介

中井久夫[ナカイヒサオ]
1934年奈良県生まれ。京都大学法学部から医学部に編入後卒業。神戸大学名誉教授。甲南大学名誉教授。公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fonfon

19
表題作は「樹をみつめて」(2006年みすず書房刊)の「戦争と平和についての観察」の再録でした(>_<)「戦争と平和、ある観察」という表題から10年たっての続編かとかってに思い込み期待していたので拍子抜け。この時節にあらためて再読する機会を得たことを良しとせねばならないのだろうが。。加藤陽子との対談は、知力豊かな人間同士の会話のキャッチボールが楽しめました。鶴見俊輔が亡くなった今、戦争と災害について中井先生にはもっと発言していただきたいと願います。2015/08/13

風に吹かれて

18
1934年に生まれた中井氏。戦争の時代とその後の日本を生きてきた人である。文筆家でもある精神医学者という認識を持っていたが、著作を読んだのは初めて。 歴史学者加藤陽子氏との対談や自伝的な語り下ろしなど収録。なんといっても表題になっている『戦争と平和 ある観察』(2005年甲南大学の叢書に納められたものの再録)が今年2022年を見据えたかのような文章で必読である。豊富な読書によって日本のみならず世界の歴史や事情に通じていた人によって日本を臨床観察して書かれた論考といえると思う。 →2022/12/25

真作

3
世界の戦争の歴史を広く俯瞰し、戦争が持つ性質を冷静に記述していることが印象的。日露戦争:英国の代理戦争の側面あり。日中戦争:中華民国政府の空軍パイロットは米ソ両軍に依存。共産党の百団大戦。宣戦布告をしない戦争:宣戦布告後には第三国が武器・戦略物資を交戦国に輸入することが国際法上禁じられており、交戦国は搭載物資を公海上で拿捕することが認められていたが、これが日中相互に不都合でった。武器・戦略物資輸出国全体に有利であったからこそ、国際的承認を得ていた。朝鮮戦争、ベトナム戦争、ソ連のアフガニスタン戦争も同様。2023/03/10

林克也

2
中井先生のこういう物の見方、さすがです。例えばp.14  平和は、人に社会のなかに埋没した平凡な一生を送らせる。人を引きつけるナラティブにならない。「戦記」は多いが「平和物語」はない。 あと、加藤陽子先生との対談もおもしろかったです。 2015/10/11

白いハエ

1
大きな破壊、災厄に関する強かな語り、あくまで「観察」というのが中井久夫氏の謙虚さが存分で出ていて良い。主となるのは、太平洋戦争の記憶と神戸及び東北震災の記録であり、やもすれば歴史学者か……と疑ってしまいそうな浩瀚な知識に、それを自らの精神医としての仕事に直結している辺りに、役に立つ立たない等という話は、その人物の采配に依るものであり、知識にとっては何ら与り知らぬところなのだろな、と思う。2017/10/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9779318
  • ご注意事項

最近チェックした商品