目次
6 フォーカシング研究(焦点づけ訓練の手引;体験過程療法におけるFocusing“焦点づけ”技法について―Focusing Manualの作成;Dr.ジェンドリンと増井とのデモンストレーション ほか)
7 イメージ研究(「イメージ研究事始め」として―シンボルと体験としてのイメージの治療的統合への探索過程;イメイジ・セラピー;イメージ・セラピーでの一セッション―患者のイメージ報告と治療者の治療的思惑を中心に ほか)
8 リサーチ論文(子供の精神症状についての一連の有症率リサーチ―その「病気」判定と発達的要因や症状展開の意外性に向けて;青少年の関係念慮及び類似症状について;恐怖不安症状の性差と加齢による有症率の研究について―思春期の「大変さ」の再認識 ほか)
著者等紹介
増井武士[マスイタケシ]
1945年和歌山市生まれ。1973年九州大学大学院教育学研究科博士課程修了。専門は精神療法学、治療面接学、メンタルヘルス論及びメンタルヘルスマネージメント。産業医科大学医学部助教授(教育学博士)、同大学病院精神・神経科および産業医実務研修センターを併任。日本心理臨床学会常任理事。同学会倫理委員長などを経て同学会編集委員、同学会理事などを歴任。2007年約30年にわたる産業医科大学退官後、現在東亜大学客員教授、日本産業カウンセリング学会理事などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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著者の代名詞とされるフォーカシング・イメージ研究・リサーチ論文の著作集である。しかしながら、私の個人的な興味・関心は「相互性」についての著者の理解が導いた地平にある。近年、ポール・L・ワクテルが精神分析界のツーパーソンを示唆するように催眠領域でも相互性を扱う視点が導入されている。著者は15年以上前に「体験過程療法とフォーカシングーその相互性をめぐってー」に共通の視点を既に持ち込んでいる。この意図が理解できた時、にロジャーズの人間尊重の理解や関係性のパラドクスはた現代教育のアクティブラーニングにも繋がる。2016/07/15