出版社内容情報
人はどのような風景に癒されるのだろうか。風景が積極的な治療媒体として活用されるための、重要なテキスト。
内容説明
21世紀はミリューセラピーの時代である。ミリューとは、人を取り巻く空間であって、「生きられる風景」を構成する要素である。たとえば病を得た者は必ずしも明るい風景ばかりを好むわけではなく、生きられる風景はそれぞれに違う。本書では緑をとりいれた施設や植物に癒されていった患者の事例などを通して、癒しと緑の関係をさぐる。風景が、人を包み込み癒す積極的な治療媒体として、大きな力をもつことが理解できる。医療、福祉、心理、農学、都市計画に携わるすべての人に必読の書。
目次
1 生きられる空間と風景(生きられる空間;風景について;「癒し」という言葉;風景と癒しの学際論)
2 癒しと緑の関係(人は緑の癒しを求めるか;現代人の求める癒しの風景とは;苦しみの中の癒し;癒しの風景をさぐる調査;求められる癒しの風景;「生きられる癒しの風景」調査のまとめ)
3 園芸療法とミリューセラピー(園芸療法;ミリューセラピーとは何か)
4 ミリューセラピーの事例(ミリューの事例;セラピーの事例)
5 生きられる癒しの風景を求めて
著者等紹介
浅野房世[アサノフサヨ]
東京農業大学農学部バイオセラピー学科:植物介在(園芸)療法学研究室教授。技術士(都市及び地方計画)。一級造園施工管理技師。上智大学経済学部卒業。九州大学にて「癒しの風景」に関して博士号取得:専門研究はタナトロジー(死生学)と風景の関係。人間・植物関係学会理事。日本園芸療法学会理事。林野庁林政審議委員。日本造園学会学会賞(2000年)。リー・マッキャンドリス賞:アメリカ園芸療法協会(2004年)。ロン・メイス賞:国際ユニバーサル・デザイン・センター(2004年)
高江洲義英[タカエスヨシヒデ]
医療法人和泉会理事長。精神科医師。昭和46年東京医科歯科大学医学部卒業。獨協医科大学精神神経医学教室講師を経て、昭和60年いずみ病院を設立。日本園芸療法学会理事長。西日本芸術療法学会理事長。東京農業大学客員教授(前東京農業大学教授)。日本芸術療法学会学会賞(1995年)。沖縄文化協会賞(2000年)。日本文化デザイン大賞(2003年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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