内容説明
人間の「命」もある種の土壌に育まれ、宇宙レベルの恵みを受けて花開くのではないか。戦後日本における「感性の変容」を文学、美学、臨床心理学、精神医学、生物学などの幅広い分野から読み解き、浮き上がらせていく試み。
目次
第1部 「花」の来歴(梶井基次郎「桜の樹の下には」について―コノハナノサクヤビメとのかかわりをめぐって;沖縄人の心―テダが花)
第2部 「花」そのもの(花々の命の営み;花がこころを開く―環境療法と園芸療法)
第3部 重畳する「花」(舛次崇と植木鉢の花―アウトサイダー・アートに花を探す;複式夢幻能における“花” ほか)
第4部 「言」の「花」(花が花開く・言葉が花開く―「たま」をめぐる式子内親王/東直子の歌;「理性」という徒花?―人間の危うさ)
甲南大学人間科学研究所第6回公開シンポジウム 花の命・人の命 震災一〇周年を記念して生命(いのち)を考える―パネルディスカッション
著者等紹介
斧谷彌守一[ヨキタニヤスイチ]
1945年生。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。甲南大学文学部人間科学科教授。専門は言語論、文学論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 月蝕紀列伝9 終焉の叛逆者(上) 富士…