出版社内容情報
異端の政治学者による知的自分史
長年ソ連・ロシア研究に携わってきた著者が自らの学問的基盤を振り返り、その知的遍歴をたどる読書録。
「政治学者らしくない政治学者」、「歴史家らしくない歴史家」、「研究者らしくない研究者」ということと関連して、私はさまざまな学問分野に関心をいだきつつも、それらに本格的に参入してはいないという限界性をかかえていた。(…)私はそういう自己の知的遍歴を振り返る作業をこれまでも何回かしてきたが、それらはどれも中途半端なものにとどまってきた。本書はそれらをうけて、専門研究とその周辺とにわたって知的自分史をそれなりにまとめてみようとする試みの産物である。「序章」より
学問論/歴史と政治学/文学と政治/ジェンダーとケア/歴史の中の個人
◎目次
はしがき
序 章 知的遍歴の回顧
Ⅰ 学問論
第1章 サイエンス・ウォーズ─ 金森修の問題提起に寄せて
第2章 学問の世界における「欺瞞」論争─ ソーカルとブリクモンの場合
Ⅱ 歴史学と政治学
第3章 現代史における時間感覚─ 事件・歴史家・読者の間の対話における距離感
第4章 社会運動史をめぐるあれこれ─ 論集『歴史として、記憶として』に寄せて
第5章 丸山眞男・民主主義・東大闘争/紛争
Ⅲ 文学と政治
第6章 時節を外れて高橋和巳を読む─ 『憂鬱なる党派』
第7章 ハンガリー事件と文学─ 真継伸彦『光る声』
第8章 江川卓とソビエト文学
Ⅳ ジェンダーとケア
第9章 ケアの倫理とギリガン
第10 章 ケアの社会学─ 川本隆史の編著をめぐって
第11章 トラウマの受け止め方─ 宮地尚子の著作から
Ⅴ 歴史の中の個人
第12章 文学作品に見るマルテンスの生涯─ ヤーン・クロスの歴史小説を読む
第13章 ソ連最後の外相ボリス・パンキン
第14章 マイケル・イグナティエフとウクライナ
索 引
【目次】
はしがき
序 章 知的遍歴の回顧
Ⅰ 学問論
第1章 サイエンス・ウォーズ─ 金森修の問題提起に寄せて
第2章 学問の世界における「欺瞞」論争─ ソーカルとブリクモンの場合
Ⅱ 歴史学と政治学
第3章 現代史における時間感覚─ 事件・歴史家・読者の間の対話における距離感
第4章 社会運動史をめぐるあれこれ─ 論集『歴史として、記憶として』に寄せて
第5章 丸山眞男・民主主義・東大闘争/紛争
Ⅲ 文学と政治
第6章 時節を外れて高橋和巳を読む─ 『憂鬱なる党派』
第7章 ハンガリー事件と文学─ 真継伸彦『光る声』
第8章 江川卓とソビエト文学
Ⅳ ジェンダーとケア
第9章 ケアの倫理とギリガン
第10 章 ケアの社会学─ 川本隆史の編著をめぐって
第11章 トラウマの受け止め方─ 宮地尚子の著作から
Ⅴ 歴史の中の個人
第12章 文学作品に見るマルテンスの生涯─ ヤーン・クロスの歴史小説を読む
第13章 ソ連最後の外相ボリス・パンキン
第14章 マイケル・イグナティエフとウクライナ
索 引