書店と民主主義 - 言論のアリーナのために

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  • サイズ B6判/ページ数 183p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409241097
  • NDC分類 024.04
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「紙の本」の危機は「民主主義」の危機である。書店界の名物店長による現場からのレポート、緊急出版。「紙の本」の危機は「民主主義」の危機だ

氾濫するヘイト本、ブックフェア中止問題など、いま本を作り、売る者には覚悟が問われている。書店界の名物店長による現場からのレポート、緊急出版。政治的「中立」を装うのは、単なる傍観である。

「縮小する市場とともに低下し続ける数値を元に、それに合わせた仕事をしている限り、出版業界のシュリンク傾向に歯止めをかけることは出来ないだろう。必要なのは信念であり、矜持であり、そして勇気なのである。」(本書より)

序 憎悪・排除・批判――闘技場(アリーナ)としての書店は、今

第Ⅰ部

書店のコンシェルジュ
ヘイト本と書店1
ヘイト本と書店2
出版文化を守るもの
本の宛て先
本を売る自由
出版の大衆化
赦しはどこに――『絶歌』について
シニシズムとリアリズム
コミュニケーションを駆動させるもの
本の生命
返品率抑制は正しいやり方なのか
書店に生活提案は可能か1
書店に生活提案は可能か2
パッケージこそが商品だ

第Ⅱ部

一九六○年代憲法論の瑞々しさ――上山春平『憲法第九条 大東亜戦争の遺産』
これが戦争のリアルだ!――『戦争と性』にみる「道徳的頽廃」
戦争の終わり方――『永続敗戦論』『1945 予定された敗戦』
民主主義とカオス――『民主主義って本当に最良のルールなのか、世界をまわって考えた』
「君が代」を強制した瞬間に崩壊する推進派の論拠
「物語」を売る
出版の量的なシュリンク――返品抑制策、総量規制
安保法案の成立を受けて改めて出版の役割を考える
クレームはチャンスだ――ブックフェア中止問題を考える1
「中立の立場」などそもそもない――ブックフェア中止問題を考える2

跋 民主主義と出版、書店――その「一つの場所」

福嶋 聡[フクシマ アキラ]
福嶋 聡(ふくしま・あきら) 1959年、兵庫県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。1982年ジュンク堂書店入社。神戸サンパル店(6年)、京都店(10年)、仙台店(店長)、池袋本店(副店長)、大阪本店(店長)を経て、2009年7月より難波店店長。1975年から1987年まで、劇団神戸にて俳優・演出家として活躍。1988年から2000年まで、神戸市高等学校演劇研究会秋期コンクールの講師を勤める。日本出版学会会員。主な著書に、『書店人のしごと』(三一書房、1991年)、『書店人のこころ』(三一書房、1997年)、『劇場としての書店』(新評論、2002年) 『希望の書店論』(人文書院、2007年)、『紙の本は、滅びない』(ポプラ新書、2014年)など。


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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

43
ジュンク堂池袋本店は行きつけですが、その大阪・難波店の「熱い」店長さんのエッセーや書評をまとめたもの。本屋さんのひたむきさが感じられます。ちと話題にダブりが多いのが難点かな。ただ、ブックフェアの中止や本の販売自粛など、最近の日本は憲法21条で保障されている言論や出版の自由が脅かされるイヤな時代になりつつあるのは事実。似たような傾向の本を読みがちなだけに自戒を込めて、異論を認める大切さを忘れないようにしたい。2016/07/11

sasha

8
ヘイト本や犯罪者の手記を平積みしているからって敬遠していた新刊書店があるんだよね、私は。それでは異なる意見の排除にしかならないんだな。あぁ…自分の浅はかさに気付かされたよ。中立とは意見を持たないことであるならば、中立なんて糞くらえだな。自分の意見を持って、異なる意見に耳を傾けなきゃいけない。但し、罵詈雑言は無視するけれど。どれだけの新刊書店が著者のような意識で棚を作っているか分からないが、書店の棚にはどこでも書店員さんの想いが表現されているんだろうな。2016/09/21

Mc6ρ助

6
『誤解を恐れずに言えば、より多くの読者の理解と共感をできるかぎり速やかに得る本がベター、ではないのだ。・・近年、出版社はそのような本をつくることを第一義とはしてこなかったか?書店は、そのような本を出版社に望み、「足の速い」本を初速に合わせて大量に仕入れることのみを、仕事としてこなかったか?だとすれば、出版-書店業界の凋落の原因はそこにある。数年・・・で市場から消えていく書籍の自転車操業的な量産で何とか凌ごうとしたことが、ますます業界全体を疲弊させてしまったのではないだろうか?(p84)』納得してしまう!?2016/07/19

見もの・読みもの日記

5
共感するところ多し。POSレジが普及することで出版の多様性が失われたとか、過去の販売データに頼っていては新しいものが生まれてこないとか。書店だけでなく図書館の蔵書構築にも似たことが起きていると感じる。2016/08/11

勉誠出版営業部

4
同僚から借りた、福嶋聡さんの『書店と民主主義』を読了。いわゆる「ヘイト本」や、ブックフェア中止問題に端を発し、「民主主義」と書店の現状を結び合わせた、哲学・社会学的な側面を持った一冊。2016/07/25

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