不良・ヒーロー・左傾―教育と逸脱の社会学

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不良・ヒーロー・左傾―教育と逸脱の社会学

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409240663
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C3037

出版社内容情報

若者の逸脱と教育システムとの相関関係を歴史の具体の場で探った論集。

内容説明

「反発し、逸脱し、反抗することにこそ青春の証しがある」―19世紀から20世紀にかけての若者の行動や態度に対する期待や不安が生み出す表象や諸制度、そしてそれに順応したり反抗したりしながら独自に形成されていく若者文化の登場。本書は若者をめぐる社会史・歴史社会学的研究の基本的な共通認識に立つ教育学研究者が、日本・ドイツ・フランス・アメリカのそれぞれの社会的文脈における逸脱と教育の諸現象を具体的に観察しながら、若者の新しい行動様式のあり方を従来とは異なる角度から再検討した興味深い取組み。

目次

プロブレマチックとしての不良青年―序論にかえて
第1章 「左傾学生」の群像
第2章 英雄主義の系譜―「雄弁」と「冒険」の明治四十年代
第3章 書生風俗と身体
第4章 不良・良妻賢母・女学生文化
第5章 一九二〇年代のローカル新聞にみる風紀・「不良」問題
第6章 若者文化における秩序と反秩序―盆踊りの禁止と復興をめぐって
第7章 「男女交際」という言説
第8章 高等女学校同窓会の身体文化―戦時期の実践と記憶の再構築メカニズム
第9章 「エーデルヴァイスの野郎ども」
第10章 十八世紀フランスにおける封印令状と家族秩序の動揺―わが子の監禁を願い出るとき
第11章 アメリカ合衆国における「非行少年」の誕生―一八二〇年代のアメリカ少年保護事情
ディフィカルト・ボーイの輝き―あとがきにかえて

著者等紹介

稲垣恭子[イナガキキョウコ]
1956年広島県生れ。1983年京都大学大学院教育学研究科博士課程中退。現在、京都大学大学院教育学研究科助教授(教育社会学)

竹内洋[タケウチヨウ]
1942年新潟県生れ。1973年京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在、京都大学大学院教育学研究科教授(教育社会学)
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感想・レビュー

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小鈴

15
稲垣恭子,159-178「第六章 若者文化における秩序と反秩序ー盆踊りの禁止と復興をめぐって」読了。『「家庭の味」の戦後民俗誌』「お盆の戦後」の補足文献として。戦後の全般の話は稲垣論文の方が良いが、具体的な部分、卑猥なお盆の歌詞の具体的な変化などは後者の方がよくわかる。近世、お盆を仕切っていたのは若者組だったが、官製の青年団によって健全娯楽としての盆踊りに。明治期に風俗懐乱の元凶、大正期以降、衛生的で健全娯楽として風俗改良の手段に。2017/01/07

小鈴

14
中村隆文,179-206,「第七章「男女交際」という言説」。「男女交際」という言説は、福沢諭吉によって創出され、「肉交」と「情交」に区分したが、この論に反発したのが『女学雑誌』編集の巌本善治ら。男女交際を学校モラルの中でいかに実現するか考え、その意味から「肉交」を排斥した「情交」専一の「男女交際」を主張。同時に最も「肉交」に直結するものとして「恋愛」を監視することも主張し、ここで成立するのが「清潔(きよらか)なる男女交際」という言説である。このモラルは女学生数の増大とともに、中流階層に広まっていった。2017/01/07

小鈴

13
佐藤卓己,241-266,「エーデルヴァイスの野郎ども」。ユーゲントに反抗した(ぼこった)エーデルヴァイス海賊団は敗戦後ヒーロー視されたが、連合軍に反抗する荒くれものを学術的に評価できずにいた。彼ら未熟練労働者は仲間とたむろして遊ぶことを重視しているがため、勤勉な熟練労働者より、恐慌で職を失ったときにナチズムへの免疫力があった。真面目な人ほどナチズムにはまるわけで、それに対抗できたのが都市下層「落ちこぼれ」文化であった。しかし、敵はナチ党から連合軍、共産主義へ。ネオナチは落ちこぼれ文化からの反応か!?2017/01/08

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