内容説明
奴隷制、ナショナリズム、国民国家…500年間のラテンアメリカを、世界同時性のなかで捉える。
目次
1 インディアスからの問いかけ―向こう岸から(新しい世界史記述の誕生―一六世紀・大西洋圏からのメッセージ;「他者化・自然化」をめぐって;まつろわぬインディオ像の創出―ナウァルと「語る偶像」をめぐって ほか)
2 大西洋システムと奴隷制(奴隷への郷愁―ジョアキン・ナブーコの奴隷制廃止運動;ハイチからの問いかけ;西インドの奴隷とイギリスの労働者―アボリショニズムとチャーティズム)
3 国民国家形成のなかで―インディオ社会と文明化(白色化された国民―コスタリカにおける国民イメージの創設;国民国家の歴史と民族の記憶―ペルーにおけるインカとインディオ;今日のミッション)
4 クレオールの可能性(「国民音楽」から、異なるものたちのコミュニティへ―プエルトリカン/ニューヨリカンの模索から;マルチニック紀行―クレオールの旅)
著者等紹介
原毅彦[ハラタケヒコ]
1953年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。立命館大学国際関係学部教授。文化人類学。著書に「キリスト教と人類学」(『社会人類学年報』1988年15巻)「偽の聾者/偽の他者」(『ろう文化』青工社)他
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