出版社内容情報
脱亜入欧から近代の超克へ。大日本帝国下、コンラッドやスティーブンソンはどう読まれたか。
感想・レビュー
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mori-ful
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本書は、著者がコンラッドを修士論文において「西洋植民地主義が生み出した文学テクストにおける他者表象をとにかく批判することで自分の政治的正しさをアピールできた」というエピソードから始める。日本の「英文学」は植民地主義といかに関わり/関わらなかったのか。「勉強ひとすじにがんばって戦争をすり抜ける態度」への批判意識。「日本の『闇の奥』」では、『闇の奥』がジッド『コンゴ紀行』の人気に後押しされて出たこと、「西洋植民地主義批判が日本植民地主義批判の正当化のために流用」(!)される状況を暴き、中野好夫の訳語選択に2023/07/15
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- 和書
- Keita #13