出版社内容情報
緻密なテクスト分析で小林の論理構造を読み解き、小林の一貫性を全く新しい像として描く。批評という営為の本質を浮び上らせた第三の小林論。
内容説明
逆説的な独断家と称される小林秀雄、その一貫した批評の原理を明かし、美と戦争が混淆する言説を読み解くはじめての本格的テクスト分析。
目次
序章 読解、批判、批評
第1章 自意識とその「外部」
第2章 「主体」と「表現」
第3章 「私」という「問題」
第4章 「内面化」される批評
第5章 美と戦争
著者等紹介
森本淳生[モリモトアツオ]
1970年生。フランス政府給費留学生としてパリ第12大学及びエコール・ノルマル・シュペリウールに留学。京都大学文学研究科博士後期課程中退。現在、京都大学人文科学研究所助手。専門はポール・ヴァレリー
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