目次
リルケ書簡集(不安と孤独をみずから求めて;いまも息づく深い内面の対話)
セザンヌ書簡―妻クララへ(マルテの死、セザンヌの生)
リルケをめぐる女性たち(「愛する女性」―リルケの女性観;ルー・アンドレアス=ザロメ;マリー・タクシス侯爵夫人;カタリーナ・キッペンベルグ夫人;クララ・リルケ;メルリーヌ;ニメ・エルイ・ベイ夫人―最後の友)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
4
ここ最近、リルケに熱中しています。もっと知りたい。書簡から読み解くリルケの実像。2025/05/10
takao
2
ふむ2020/02/17
空飛び猫
1
薔薇を詠い、薔薇に死を授けられた詩人。 彼が導く、世界。 その世界に、揺蕩うということ。2013/03/02
ひろゆき
0
作者のリルケへの、のめり込みが熱い。リルケの女性への書簡を題材にしているが、研究書、解説書ではなく、エッセイのようなもので、体系的なまとまりはないが、知的な刺激は受けました。引用とそれへのコメントが続く。セザンヌ論は特に引用の連続。ここまで大量の引用は許されるのか心配になる(笑)。ザロメをはじめ当時の一流女性にまめに手紙を送るリルケ。妻ともほぼ手紙だけのつきあいとは改めて驚き。これは理想かも。一部文章はわかりにくい。人間関係の説明も。2013/01/31
メルセ・ひすい
0
パラオの分身⇒ニメ・エルイ・ベイ夫人 相貌は褐色の、垂れ下がったコメカミに向かって伸びている目蓋は、殆ど釜のような濃い金色の眼の底から、強烈で甘美な視線を投げかける。下唇は東方的に極めて軽く突き出ている。狭くて肥った掌と長い指だった。引用文献多数⇒『リルケ書簡集』ⅠⅡ『ぽるとがる文』『ルー・ザロメ著作集』『リルケの思ひ出』…『リルケ最後の友情』を中心に、知性と教養において傑出した女性たちに愛され、また自らも独特の女性観を持っていた詩人の一面に初めて迫る書。リルケ関係の写真、セザンヌの作品なども掲載。2013/01/21