ギリシア人の愛

レスキ，アルビン【著】〈Ｌｅｓｋｙ，Ａｌｂｉｎ〉/下田 立行【訳】

人文書院（1990/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 285p／高さ 19X14cm
• 商品コード 9784409140352
• NDC分類 991
• Cコード C1098

内容説明

アフロディテ、エロス、少年愛…神話・悲喜劇・著作の中の神々と人間たちの豊かな愛の世界を綿密に追い、時代をこえた愛の本質を示す。

目次

序言
宇宙論的エロス
アフロディテ
叙事詩
初期の恋愛詩
悲劇におけるエロス
少年愛
プラトン的なエロス
ヘレニズム期のエロスとキューピッドたち
ヘタイラ
メナンドロスの演劇
ヘレニズム期の情熱と遊び
エピグラムの戯れ
小話の浮薄な恋
小説の情熱的な恋
結婚におけるエロス

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[いとう・しんご]

「仕事と日」きっかけ。ウイーンの碩学による一般向けのギリシャ古典文学案内、ちょっと古い本ですが、テーマそのものが２５００年以上前の話しなので多少古くてもモーマンタイ。ホメロス以前の古伝承から原始教会の時代まで、イオニアからアッティカ、エジプトまで幅広く、文学類型の推移と地域の特徴など、素人向けに順番に解説してくれます。一歩間違うと下品になりそうな話題を、人間賛歌に引きつけながら巧みに語る語り口も魅力でした。

2024/07/03