うちあけ話

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409130377
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「ねぇ、聞いてよ、ここだけの話だけど……」

生れ育った国も、背負った過去も、築いたキャリアも異なる四人の女性が、互いに明かす胸のうち。そこに写し出される女性であることの哀しさ、醜さ、さもしさ、そして、その驚くべき強さ!

フランス・ゴンクール賞に輝いた現代の《人間喜劇》

アメリカ中西部の大学町、魔女狩りをテーマにした国際フェミニズム・シンポジウムを終えた四人の働く女性たちが、そのうちの一人の家で一夜を明かし、翌朝、目覚めてから正午前に別れるまでのほんの数時間のあいだに交わした会話と追想が題材となっている。

アメリカの大学でフランス語を教える黒人のアメリカ人、パリで小説を書いているフランス人作家、ノルウェー人の元絶世の美人女優、それにアメリカの別の大学でフランス語を教えるユダヤ系フランス人で、気鋭のフェミ二ズム理論家。生い立ちも、馴れ初めも、友情や信頼度、互いのわだかまりも異なる四人のいわばキャリア・ウーマンたちが、束の間、泊り合わせた家の台所という出口なしの密室で顔を合わせる。誰からともなく、期せずして胸の内を明かしてしまい、こころをぶつけ合う。ユーモアあり、皮肉ありの本音が飛び交い、しだいに辛辣な応酬で傷つけ合う。しかしながら、互いに惹かれ合ってもいる。

仕事面では成功しながら、愛する人や家族にそっぽを向かれた女性たちの友情の限界やその葛藤。同じ屋根の下に集うという偶然から、他者と向き合うことで自分の弱点を認め、自分の原点を見つめ直し、明日への活力を見出していこうとする女性たちの健気さと逞しさが、諷刺とユーモアたっぷりに謳い上げられている。

【著者紹介】
1944年生まれのフランスの作家。南米のフランス海外県ギアナや、アフリカ大陸の国々、ラオス、カンボジアなどフランスの旧植民地での長い居住体験を生 かし、虐げられ、差別された、恵まれない弱者の側につねに立ちながら、植民地問題、人種差別、性差別、人権問題、冤罪、女子教育、そして、女性はいかに生 きるべきかの重々しいテーマ群を、独特のユーモアで多くの作品に描き、数々の文学賞に輝いている。

内容説明

仕事面では成功しながら、愛する人や家族にそっぽを向かれた女性たち。同じ屋根の下で一夜を明かすという偶然から、はからずも自分の弱点を認め、他者と向き合い、互いに胸の内をうちあけ合うことで自分の原点を見つめ直し、明日への活力を見出して行こうとする女性たちの健気さと逞しさが、諷刺とユーモアたっぷりに描かれている。フランスで60万部を越えるロングセラー小説。ゴンクール賞に輝いた現代の“人間喜劇”。

著者等紹介

コンスタン,ポール[コンスタン,ポール] [Constant,Paule]
フランス人作家。大西洋岸ピレネー山脈のふもとにあるフランスの小さな町、ガンに生まれる。南米のフランス海外県ギアナや、アフリカ大陸の国々、ラオス、カンボジアなどフランスの旧植民地での長い居住体験を生かし、重々しいテーマ群を、独特のユーモアで多くの作品に描き、数々の文学賞に輝いている

薮崎利美[ヤブサキトシミ]
1966年大阪外国語大学(現大阪大学)卒業後、同大学専攻科を経て1967~68年パリ大学ソルボンヌ文学部IPFE(Institut des Professeurs de Fran〓`ais `a l’Etranger 外国におけるフランス語教師養成所)にて現代フランス文学専攻。1974~75年パリ第4大学同上養成所、1977~78年ニューヨークのコロンビア大学文学部にて外国語教授法を学ぶ。その後もフランスに長期、アメリカに短期滞在し、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ののまる

9
劇を観ているみたいでした。「認知症にでもなって忘れてしまわないかぎり、老いゆく女性のカバンは重い。そこには人生のすべてが詰まっている。どんな幸せな女性でも挫折をしらない人はいないし、女性は他の人の人生の重みまで背負っているのだ」2020/02/18

きゅー

8
4人の女性たちによる「うちあけ話」。彼女たちに共通しているのは、現状に満足していないということ。それぞれ悩みの種類は違うが、いま以上の生活を求めている。また本作は、カッコ書きのフェミニストを揶揄するものでもある。女性の自立、男性優位社会の撤廃、そんなことを言ってはいても、実のところどうなんだろ、そんな皮肉が感じられる。しかし、物語の最後の一行が非常に爽やかな余韻を残す。すべての澱が洗い流されるかのように、ヴェールが裂け、そこに見えるのは過去か未来か。混じりあい、渾然となって現在が拓かれるようだ。2015/06/18

刳森伸一

5
国際フェミニズム・シンポジウムに参加した四人の女性がひょんなことから同じ家で一晩過ごすことになり…。フェミニズムを掲げながら、実生活ではフェミニズムに反することも多い女性を主人公に据えるなど、一見するとフェミニズム批判の書のようだが、自身のイズムと生活に齟齬があるのは当然であり、むしろ一義的には、画一化されて語られることの多いフェミニストの多様性と、イズムでは救えない人間の孤独と喜劇的側面にスポットを当てたヒューマンドラマではないか。2018/04/05

ハルトライ

1
<二人のときは、互いにうちあけ話をし合って、陽気になることはないのに、三人集まるや俄然テンションが上がって活気づく。四人になると、四人目を集中攻撃して憂鬱な気分に落とし入れる。〉訳者解説にもある通り、本書はフェミニズムが掲げている「理想的なフェミニスト」を、当の女性――どころか、フェミニスト自身でさえ――誰も実践できていないという"ズレ"や、女性同士のコミュニティがつくり上げる独特の"困った空気"をユーモア含みながら描いた小説。「二人ならば、こんなに美しいのに…」と言いたげな作者の憂いが伝わってくる。2015/04/15

増木 貴史

0
女性の本質ってこと?かな?2018/02/20

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