内容説明
始まりは1930年、台湾基隆港―。結婚のために海を渡った沖縄出身の祖母綾子、中国大陸からきた外省人の男性と結婚した母静子と叔母心如―。流浪の果てにいまはベルリンに住む「私」が、台湾で生涯の大半を送った彼らの人生に寄り添い、さらにそこから離れていった男たちの足跡を辿りながら、自分と家族の記憶を再構築していく。いくつもの支流がいつしか広々とした海で合流するような壮大なスケールをもった家族史、離散と回帰の物語である。
著者等紹介
陳玉慧[チンギョクケイ]
1957年台湾台中出身。文化大学中国文学系卒。フランス社会科学高等研究院の歴史系および文学系で修士号を取得、その後言語系博士課程に進学。またパリのジャック・ルコック国際演劇学校で演劇を学ぶ。小説家、演劇家、台湾“聯合報”ヨーロッパ駐在記者。ドイツ在住
白水紀子[シロウズノリコ]
1953年福岡出身。東京大学大学院修了後、1986年より横浜国立大学勤務。現在横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授。この間に北京日本学研究センター主任教授、国立台湾大学客員教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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