内容説明
留学先の台湾からの「帰郷」を契機に、華僑華人の複雑な感傷を描く表題作のほか、単一の価値観によって国家を統合しようとする権力の虚構性を炙りだす「アッラーの御意志」など、テクストを自在に操る黄錦樹の中短編作品１７本を収録。
著者等紹介
黄錦樹［コウキンジュ］
１９６７年マレーシア・ジョホール州生れ。台湾・清華大学中国文学系博士。曁南国際大学中国語言文学系教授。清末学術史、中国現代当代文学、マレーシア華語文学
大東和重［オオヒガシカズシゲ］
１９７３年兵庫県生れ。東京大学大学院博士課程修了。博士（学術）。関西学院大学法学部准教授。日中比較文学・台湾文学
羽田朝子［ハネダアサコ］
１９７８年福島県生れ。奈良女子大学大学院博士課程修了。博士（文学）。奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター特任助教。中国近現代文学
濱田麻矢［ハマダマヤ］
１９６９年生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得退学。神戸大学大学院人文学研究科准教授。近現代における中国語圏の女性文学に関心がある
森美千代［モリミチヨ］
自由の森学園日本語科講師。沖縄大学地域研究所特別研究員。映画／音楽評論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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