出版社内容情報
アナクロニズムの復権、美術史の再開。人文諸学の基本文献。田中純解説。
内容説明
狂気の淵からもたらされたヴァールブルクのイメージ=時間モデル、その未完の「文化科学」、「名前のない科学」、奇跡の歴史症候学の全貌を、たぐいまれなる博識と躍動感あふれる圧倒的な筆力をもって、思想史的布置のなかに鮮やかに描きだす刺激的大作。
目次
1 幽霊としてのイメージ―形態の残存と時間の不純(芸術は死ぬ、芸術は再生する―歴史は再開する(ヴァザーリからヴィンケルマンへ)
ヴァールブルク、われわれの幽霊
形態は残存する―歴史は開かれる ほか)
2 情念としてのイメージ―断層線と強度の定型表現(運動する時間の地震計;“時間線”―歴史家は深淵の縁を歩む;文化の悲劇―ニーチェとヴァールブルク ほか)
3 症状としてのイメージ―運動する化石と記憶のモンタージュ(症状という視点―フロイトに接近するヴァールブルク;“怪物の弁証法”、あるいはモデルとしての捻曲;イメージもまた過去の記憶に苦しむ ほか)
著者等紹介
ディディ=ユベルマン,ジョルジュ[ディディユベルマン,ジョルジュ][Didi‐Huberman,Georges]
1953年フランス中部リヨン近郊サン=テティエンヌ生。リヨン大学で美術史と哲学を修めたのち、パリ社会科学高等研究院(EHESS)に移る。1984年からはイタリアやアメリカで海外研究を行い、パリ第7大学勤務を経て、1990年よりパリ社会科学高等研究院助教授。旺盛な執筆活動に加え、国際学会・シンポジウムでの発表や展覧会企画なども精力的に行っている
竹内孝宏[タケウチタカヒロ]
1967年生。東京大学大学院博士課程単位取得。同大学院総合文化研究科学術研究支援員。表象文化論
水野千依[ミズノチヨリ]
1967年生。京都大学大学院博士課程単位取得。京都造形芸術大学芸術学部助教授。西洋美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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