感染症社会―アフターコロナの生政治

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感染症社会―アフターコロナの生政治

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409041130
  • NDC分類 493.87
  • Cコード C1010

内容説明

混乱の本質とは何か、そしてこの先にある世界とは。新型コロナウイルスは何度も繰り返されてきたパンデミックに過ぎないのか?医師であり注目の医療社会学者でもある著者が、COVID‐19に関する医学的知見と発生以来の経緯、そして社会学的分析をふまえ、事態を総合的に捉える迫真の論考。

目次

第1章 感染症という妖怪
第2章 COVID‐19の誕生―パンデミック以前
第3章 コロナウイルスは存在する
第4章 感染源の図像学―クラスター対策とスーパースプレッダー
第5章 感染までのディスタンス
第6章 隔離・検疫の哲学と生政治
第7章 二〇〇九年には喜劇として、二〇二〇年には悲劇として
エピローグ 感染症映画をみる

著者等紹介

美馬達哉[ミマタツヤ]
1966年大阪生まれ。京都大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。専門は医療社会学、脳科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

31
立命館大教授のコロナ関連論考集。散漫な印象だが、やや引いた目線でこの災厄を多角的に分析している。医療社会学という分野は今回の災厄をきっかけにクローズアップされた学問で、医療人類学にも似ていて興味深い。最近の私達は感染者を道徳的に非難する「犠牲者非難イデオロギー」に毒されがちだ。同じように「スーパースプレッダー」という言葉も差別を引き起こしやすい。過去、コレラやハンセン病といった感染症は排除や差別を生む温床となった。全ての差別は未知のものへの恐怖から生まれる。この事を我々は自覚する必要がある2020/08/26

みゆき

9
わずか半年のあいだで「コロナ疲れ」をもたらすほどであった情報の洪水(フェイクニュースや憶測も含む)をすっきりとまとめられており、筆者の力量に圧倒される。COVID-19はいまだ収束しておらず、「アフターコロナ」とは残念ながら言えない状況であるが、疲弊せず、狼狽せず、過ごしたいものです…。感想というより、ただの祈りです。2020/10/03

パット長月

8
フーコーの「生政治」の思想に立脚しつつ、昨年夏ぐらいまでの新型コロナを巡る世界の状況を医療社会学・政治学的視点から、やや批判的に分析している。新型コロナについては、感染症としての医学的な見地のみならず、ことに日本の状況においては、社会学・社会心理学的視点からの分析が重要であると思うが、くだらん情報や本が山積するなかにあって、前者においては先日読んだ「新型コロナ7つの謎」が、後者においては本書が非常に勉強になった。いずれもその道のプロの手による素晴らしい啓蒙書!と思った。著者の他の作品も読んでみたい。2021/03/14

鵐窟庵

8
前半はコロナ混乱の記録。後半はフーコーの生政治を交えながら、病気の歴史や強制隔離と言った近代社会的意識の芽生から、現在のコロナへの偏見や差別へどう接続されていくかを論じている。そして、2009年の鳥インフルエンザと比較して、現在の相変わらず白人至上主義的な、西洋中心主義的な医学薬学に見られるで社会的立場についても暗に批判する。そうした中心主義的価値観は、清潔で安全な西洋とそうではないスケープゴートとしての他国を強制してしまう。そこから脱して、誰もが安全安心に暮らせる社会とは何かをもう少し書いて欲しかった。2020/09/01

ゆうすけ

6
松岡正剛氏がどこかでコロナ関連で一番面白いと紹介していたので手にとってみた。フーコーの生政治(バイオポリティクス)を鍵としてコロナ前後の社会を描く作品。刊行されたのは2021年7月とちょうど1度目の緊急事態宣言が終わったあたりの頃。時事的には当然その後に色々なことが世界中でおこった訳ですが著者の視点が非常に独自で勉強になった。元々は医師のようですが現在は医療社会学を専攻されているとのことで、政治や経済そして思想を含めてコロナ禍を捉えているのがとても新鮮。こういう考え方もあったのかと感動すら覚えました。2021/02/27

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