目次
1 最初の食欲
2 遥か故郷を離れて
3 草の上の昼食
4 パニス・アンジェリクス
5 ふるさとに似た場所
6 嘔吐
7 舌の戦き
8 骸骨たちの食卓
9 ざわめきの静寂
10 星の海に魂の帆をかけて
著者等紹介
雑賀恵子[サイガケイコ]
京都薬科大学、京都大学文学部を経て、京都大学大学院農学研究科博士課程修了。現在、大阪産業大学他非常勤講師。農学原論、社会史、社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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寛生
37
【図書館】岡本太郎の展覧会で自身の絵の前で永く立ち尽くしていた女性が閉館になり立ち去ろうとした際、「へんなの」と一言漏らしたのが太郎にとっては歓喜極まりない回想となったらしい。まるでその観望者のように、本書を10頁ほど読み始めたころ、「何これ?誰これ?!」と私も呟いていた。震撼させられる書き物(〈書術〉と言えばどうなるか?)エクチュールとフェミニンの折り合いはあるのではないかーという浅はかな私に、本書はイメージとしてはマスキュリンではないかと思わせるような斬新さに全く新しい読了感を与えてくれた〈書き物〉。2014/02/28
マギ
1
存在と食についての本。 一つ一つの文が長くて、夢の中で語られてるような不思議な文体で慣れるのに少し時間かかったけど、徐々にハマってきた。 言語で思考してる人間は、経験したあとで当てはまる言葉や意味を探すけど、自分でそういうふうに納得させてるだけなんじゃないかって。 確かにね。なかなかしっくりくることはないよね2022/08/22
よこづな
1
これはダメでしょう。著者の解釈では断食芸人のあり方が「そうあってはならないもの」になる。断食芸人は断食芸人のままで“精悍な豹”である。2009/06/11