出版社内容情報
先端生命科学の非人間化、生命倫理の問い直し、新たなスピリチュアリティの興隆等、現代がかかえる科学と宗教の問題、自然と人間の新しい関係の模索。
内容説明
「宗教」でもなく「科学的合理主義」でもなく、その対立や棲み分けを超える地点に新たなスピリチュアリティ(霊性)の可能性が目覚めている。それは人間が地球の生命を支配するのではなく、自らがおおきな「いのち」の営みの中にあるという自覚にほかならない。いのちの選別、その有限性、人体改造の是非、自然改造の限界、etc.危機の時代の科学と宗教をめぐって、哲学、倫理、宗教、医学、生物学、心理学他、諸学を横断する意欲の提言。
目次
プロローグ 二一世紀の人類社会の危機に向き合う(危機の時代における科学と宗教―生命の価値と文化の差異;目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩く)
1 先端生命科学と人体改造(いのちの選別;エンハンスメントの是非;先端生命科学とスピリチュアリティ)
2 自然と人間の新たな関係(自然改造の限界;いのちの有限性と生命科学;宗教の危機と新たなパラダイムの可能性)
エピローグ 公共的合意を求めて
著者等紹介
島薗進[シマゾノススム]
1948年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。筑波大学哲学思想学系研究員、東京外国語大学助手・助教授を経て、東京大学文学部(大学院人文科学系研究科)宗教学・宗教史学科教授。専門は宗教学。日本政府の生命倫理委員会委員・生命倫理専門調査会専門委員(1997年~2004年)
永見勇[ナガミイサム]
1941年生まれ。米国シカゴ大学大学院博士課程修了、Ph.D。広島大学助教授、静岡大学教授、立教大学文学部キリスト教学科教授、同文学研究科比較文明学専攻・組織神学専攻教授を経て、名古屋柳城短期大学学長。専門は宗教哲学、宗教社会学、社会理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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