フェリックス・ガタリの哲学―スキゾ分析の再生

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フェリックス・ガタリの哲学―スキゾ分析の再生

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409031346
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C3010

出版社内容情報

ガタリ哲学への挑戦



精神分析から派生した謎めく実践「スキゾ分析」とは何か



精神医療の変革を目指した分析家であり社会運動家、哲学者であったフェリックス・ガタリ(1930-92)。分野を超えた多様な知が流れ込み、理論と実践が融合した独創的概念が氾濫する著作は多くの人を惹き付けながらも、あまりの難解さゆえに理解を拒む一面もあった。本書はそのガタリ哲学の初めての本格的学術研究である。ガタリが遺した最も謎めく精神分析的実践「スキゾ分析」の解明を主眼にしつつ、制度論、記号論、顔貌性などを鍵とし、主要著作を時代順に精緻に読み込むことで、独自の概念や言葉が意味するものを体系づけ、開かれたものにしてゆく。今後の研究の基礎づけに挑んだ意欲作。



「ガタリが構想したのは、〈個人〉とそれより大きな存在である資本主義や権力構成体との関係であり、またそれだけでなく、個人の基盤をなすより小さな領域との関係である。このより小さな領域には情動や知覚、部分対象、欲望する機械などの概念が入るが、これらがどのような仕方で権力と関係を持っているか、それが〈個人〉にどのように作用しているかを診ていくことがスキゾ分析の実践となるだろう。」(本書より)



◎目次

導入 



第一部 スキゾ分析前史――一九七二年以前 



第一章 制度の頃 

 第一節 制度精神療法 

 第二節 制度分析のプロトコル――幻想・集団・横断性



第二章 『アンチ・オイディプス草稿』より

 第一節 artifice の哲学

 第二節 スキゾ分析の初期設定



第二部 闘争でもあるような逃走――一九七二‐七五年



第三章 『アンチ・オイディプス』のスキゾ分析

 第一節 過程の語彙で語ること 

 第二節 罪責性の世界史

 第三節 ンデンブ族の医師に学ぶ



第四章 スキゾ分析カフカ式



第三部 『千のプラトー』への助走――一九七二‐八〇年



第五章 スキゾ分析にとって『分子革命』とは何だったのか

 第一節 スキゾ分析と反精神医学

 第二節 記号論の漸進的構築と記号の政治学



第六章 顔貌性とは何か――個人化する顔/逃走する顔



この先のために――再生に向けた暫定的な概括



補論 ガタリ哲学におけるイェルムスレウ言語理論の理由と展

内容説明

精神医療の変革を目指した分析家であり社会運動家、哲学者であったフェリックス・ガタリ(1930‐92)。分野を超えた多様な知が流れ込み、理論と実践が融合した独創的概念が氾濫する著作は多くの人を惹き付けながらも、あまりの難解さゆえに理解を拒む一面もあった。本書はそのガタリ哲学の初めての本格的学術研究である。ガタリが遺した最も謎めく精神分析的実践「スキゾ分析」の解明を主眼にしつつ、制度論、記号論、顔貌性などを鍵とし、主要著作を時代順に精緻に読み込むことで、独自の概念や言葉が意味するものを体系づけ、開かれたものにしてゆく。今後の研究の基礎づけに挑んだ意欲作。

目次

導入
第1部 スキゾ分析前史―一九七二年以前(制度の頃;『アンチ・オイディプス草稿』より)
第2部 闘争でもあるような逃走―一九七二‐七五年(『アンチ・オイディプス』のスキゾ分析;スキゾ分析カフカ式)
第3部 『千のプラトー』への助走―一九七二‐八〇年(スキゾ分析にとって『分子革命』とは何だったのか;顔貌性とは何か―個人化する顔/逃走する顔)
この先のために―再生に向けた暫定的な概括
補論 ガタリ哲学におけるイェルムスレウ言語理論の理由と展開―『アンチ・オイディプス草稿』から『分子革命』まで

著者等紹介

山森裕毅[ヤマモリユウキ]
1980年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。現在、滴塾第二学舎舎長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ルンブマ

4
第二章。ガタリの「第三次分節」について。でもこの議論は、その実、ラカンのS4『対象関係』論的。その違いを言うならば、その議論の果てにラカンは生きそうだが、ガタリは死にそう、ということ。いわば、ダサく生きるのがラカン(の第三次分節的なもの)で、ダサく死ぬのがガタリの「第三次分節」。ダサく生きる。ダサく死ぬ。この違い。前者に死はなく、ずっと生き続けるため、イタい歴史だけが残るという点でダサい。後者は、死ぬ時によくわからない「ダイアグラム」=プリ帳?が消失せず残り続けるためダサい。2025/01/15

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