内容説明
『恐怖城(ホワイト・ゾンビ)』『私はゾンビと歩いた!』から、ジョージ・A・ロメロを経て『バイオハザード』『ワールド・ウォー・Z』まで、ヴードゥー呪術、噛みつき、ウィルス感染など、多様な原因で人間ならざるものへと変化し、およそ100年にもわたり増殖し続けるゾンビと作品の数々。恐怖の対象として類を見ないその存在に託されたものは何か。本書では、ゾンビの歴史を通覧し、おもに植民地主義、ジェンダー、ポストヒューマニズムの視点から重要作に映るものを仔細に分析する。アガンベンの生権力論を援用し、ゾンビに現代および近未来の人間像をみる力作。
目次
序章
第1章 『恐怖城(ホワイト・ゾンビ)』とゾンビの誕生
第2章 『私はゾンビと歩いた!』と呪われた人形
第3章 近代におけるゾンビ―グロテスクなものか「人に似たもの」か
第4章 ゾンビ映画におけるヒロインと女ゾンビ
第5章 『ワールド・ウォー・Z』における新しいゾンビ
終章
著者等紹介
福田安佐子[フクダアサコ]
1988年生。国際ファッション専門職大学国際ファッション学部助教。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。専門はホラー映画史、表象文化論、身体論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。