激しい生―近代の強迫観念

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激しい生―近代の強迫観念

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  • サイズ 46判/ページ数 225p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409031124
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1010

内容説明

本書は現代思想界でもっとも注目される才能のひとり、トリスタン・ガルシアの初の翻訳である。近代を強さ=激しさに取り憑かれた時代とし、強迫観念のように刺激を求め続ける人間の生と思考を鮮烈に抉り出す。哲学、科学、文学、芸術、社会など様々な分野を駆け抜ける軽やかな足取りと巧みな手さばきは、著者の才気を伝え、読む者を実存の深みへと連れ出すだろう。新しい現代思想の注目作であるのみならず、近代の捉え方に新たな視点をもたらす意欲作。

目次

1 イメージ―電気が思考に対し行ったこと
2 観念―事物をそれ自体と比較するために
3 概念―「すべてを強さ=激しさのなかで解釈しなければならない」
4 道徳的な理想―強い=激しい人間
5 倫理的な理想―強く=激しく生きること
6 反対の概念―ルーチーン効果
7 反対の観念―倫理的な鋏に挟まれて
8 反対のイメージ―何かが抵抗する
訳者解説

著者等紹介

ガルシア,トリスタン[ガルシア,トリスタン] [Garcia,Tristan]
1981年生まれ。パリ高等師範学校でアラン・バディウやカンタン・メイヤスーらに哲学を学び、2008年にアミアン大学で博士号を取得。現在、リヨン第3大学准教授。現代フランスにおける気鋭の哲学者のひとり

栗脇永翔[クリワキヒサト]
1988年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程単位取得満期退学。専門はフランス文学・思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エジー@中小企業診断士

5
近代の強迫観念。生きることの単調さ、自動性、繰り返し、実存的平凡さから私たちを目覚めさせる「強さ=激しさ」消費社会と快楽的文化は生の強さ=激しさを販売するが、これに反対する最も急進的な者たちも強さ=激しさを約束する。どういうことか。資本主義文明、消費主義社会への批判は生の強さ=激しさをもたらすことができない点に向けられているのであり結局のところ「何が強く=激しくあるべきか」について議論しているだけである。電気の発見と探求は生のイメージとなった。放蕩者=神経人間→ロマン主義者=雷雨人間→ロック歌手→電子人間2025/02/09

袖崎いたる

3
俺は哲学を学んで、それを実生活で使って過ごしていた。そんなあるとき一人の女性と知り合い、彼女にこう言われた。あなたはもっと電気を信じる生きかたをしたほうがいい。と。この本では電気がキーワードだ。表紙の雷は、電気というものが人の生きかたにどんな隠然たる力を及ぼしているのか、この本が扱っていることを示唆したもの。それを激しさと呼ぶ。激しい生とは、刺激を求めてその刺激にも慣れていって次第により激しい刺激でしか満たされなくなる、そんなドラッグジャンキー的な実存のアポリアを迎える。その消息をエッセイした論考である。2025/05/07

yu-onore

1
電気をイメージとして持つ強さや力を重視する近代的なものの見方(延長の成立)が、いずれはルーチーンなどの影響で破綻すること(生という身体的な次元と強く関係)指摘した上で、力に身を任せる近代的なありようと思考を通してものごとを平等な平面に置くような(前近代とも通じる)(電気をあまり消費せずに交流を可能にするような電子のイメージを持つ↔️激しく恋する手塚などの近代)ありようとの間で揺れ動く倫理を提出する。2021/11/13

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