技術の完成

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  • サイズ A5判/ページ数 337p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409031018
  • NDC分類 944
  • Cコード C3010

出版社内容情報

技術文明の本質を多方面から根本的に考察し、ハイデガーに影響を与えた技術批判論の重要作。本邦初訳。技術文明の本質を多方面から根本的に考察し、ハイデガーにも影響を与えた技術批判論の重要作、本邦初訳。

「近代のエコロジー論争を先取りした、驚嘆するほどに広い視野を持つ本である」(社会学者シュテファン・ブロイアー)

当翻訳はF・G・ユンガー研究会による共訳である。メンバーは以下のとおり。

監訳者(五〇音順):担当章の翻訳と全体の統括・点検・修正
今井敦(龍谷大学)
桐原隆弘(下関市立大学)
中島邦雄(水産大学校)

翻訳担当者(参加順):担当章の翻訳と他章の点検
島浦一博(九州国際大学)
能木敬次(日本経済大学)
福山美和子(ドイツ語通訳)
熊谷エミ子(龍谷大学非常勤講師)
西尾宇広(慶応大学)
小長谷大介(龍谷大学)
稲葉瑛志(京都大学非常勤講師)

アドヴァイザー:翻訳の点検および全般的助言
飯森伸哉(龍谷大学非常勤講師)
増田靖彦(龍谷大学)
川野正嗣(京都大学大学院生)

各章の当初の翻訳担当者は下記のとおりであるが、研究会形式で翻訳を進め、共同作業で修正と推敲を重ねたため、いずれの章の翻訳にも多くのメンバーが関わっている。全体のとりまとめと最終的な点検・修正・推敲は今井、桐原、中島の三人が行った。

緒言

一 〔技術とユートピア〕
二 〔労働とゆとり〕
三 〔富と貧困〕
四 〔技術的組織と損失経済〕
五 〔技術による収奪と合理性〕
六 〔経済的思考の技術的思考への敗北
七 〔エコノミーと大地の掟〕
八 〔自動化の増大と時間〕
九 〔技術的搾取過程の基盤としてのデカルト理論〕
一〇 〔ガリレイ=ニュートン力学が時間概念に及ぼす影響〕
一一 〔自然科学と機械化された時間概念〕
一二 〔死んだ時間〕
一三 〔歯車装置としての技術〕
一四 〔決定論と統計的蓋然性〕
一五 〔意志の非自由性〕
一六 〔労働の専門化と細分化、労働者の諸組織〕
一七 〔労働問題の成立〕
一八 〔機械と労働者組織、労働者の失意〕
一九 〔労働者と搾取、安全性〕
二〇 〔意図的な技術と意図的でない技術、目的論と力学〕
二一 〔因果論的思考と目的論的思考の協働〕
二二 〔技術的合目的性の限界〕
二三 〔機械機構と人間組織の相互関係〕
二四 〔機能主義と自動化〕
二五 〔技術的組織と他の諸組織、技術と法〕
二六 〔科学と技術〕
二七 〔技術的組織と貨幣・通貨制度〕
二八 〔技術的組織と教育〕
二九 〔技術と栄養摂取〕
三〇 〔技術的人間組織による国家の機械的改変〕
三一 〔科学的悟性の収奪的特徴〕
三二 〔科学的真理の概念〕
三三 〔技術の消費力と惑星規模の組織化、恒常的革命の時代、工場の稼働事故〕
三四 〔技術的完成の概念〕
三五 〔技術と大衆形成〕
三六 〔機械機構とイデオロギー・俳優〕
三七 〔イデオロギーと剥離〕
三八 〔動員(流動化)としての技術〕
三九 〔ローマ史の理論〕
四〇 〔技術とスポーツ〕
四一 〔映画のメカニズム〕
四二 〔自動化の麻酔的魅力〕
四三 〔惑星規模で組織化された収奪、総動員、総力戦〕
四四 〔欠乏諸組織の課題〕
四五 〔ライプニッツ、カント、ヘーゲルの哲学〕
四六 〔機械的進歩と根源的退行〕
補遺 世界大戦

内容外観

訳者解説1「技術をめぐる交友、ユンガー兄弟とハイデガー」今井敦
訳者解説2「エコロジーの書としての『技術の完成』」中島邦雄
訳者解説3「フリードリヒ・ゲオルク・ユンガーにおける社会思想の視座」桐原隆弘

訳注

フリードリヒ ゲオルク ユンガー[フリードリヒ ゲオルク ユンガー]
著・文・その他

F・G・ユンガー研究会[ユンガーケンキュウカイ]
翻訳

今井 敦[イマイ アツシ]
監修/翻訳

桐原 隆弘[キリハラ タカヒロ]
監修/翻訳

中島 邦雄[ナカジマ クニオ]
監修/翻訳

目次

技術とユートピア
労働とゆとり
富と貧困
技術的組織と損失経済
技術による収奪と合理性
経済的思考の技術的思考への敗北
エコノミーと大地の掟
自動化の増大と時間
技術的搾取過程の基盤としてのデカルト理論
ガリレイ=ニュートン力学が時間概念に及ぼす影響〔ほか〕

著者等紹介

ユンガー,フリードリヒ・ゲオルク[ユンガー,フリードリヒゲオルク] [J¨unger,Friedrich Georg]
1898‐1977年。ドイツの詩人、小説家、思想家。同じく作家・思想家であったエルンスト・ユンガーの三歳下の弟。第一次世界大戦に志願兵として出征、西部戦線で負傷したあと、大学で法律を修めたが、文筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かとうさん

2
技術そのモノが自動化を押し進め、人間の制御を越え、市民と国家をも飲み込むとする、ディストピア思想。部分部分では説得力あるが、トータルで思いおこすと、人間もなかなかしぶといのではないか。ただ、本書の視点に立つと、技術的特異点は第一次世界大戦で既に人類は通過してるな、と思った。2019/05/01

さわたろう

1
翻訳はわかりやすいが、内容そのものは繊細かつ難解なので理解に骨が折れた。 技術革新が人間の幸せとは関連がないという証明を微細に語っている本。資本主義(技術の進化を推し進める世界)の只中にいる私にとって、それがない世界は想像しがたい。富とは何か、技術とは何か、なぜそれを求めるのかを細かく再定義し直していく過程で、もしもの世界がほんの少し想像できるような気がする。 答えが書かれているわけではない。けれど、自分の既成概念を揺るがしてくれる本だった。2023/06/17

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