カオスに抗する闘い―ドゥルーズ・精神分析・現象学

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カオスに抗する闘い―ドゥルーズ・精神分析・現象学

  • 小倉 拓也【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 364p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409031001
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C3010

出版社内容情報

ドゥルーズ哲学の「秘密の一貫性」すべてが壊れゆく前に



生成変化を言祝いだドゥルーズは、一方で思考と観念の崩壊、つまりカオスを恐れた。すべてが壊れ不可逆な破局を迎える手前でとどまるための、ほんの少しの秩序、少しばかりのコツを探ること、それこそがドゥルーズ哲学全体を貫く「秘密の一貫性」であった。本書では、これまで前景化されることのなかったこの問いを全面化し、ドゥルーズ哲学全体を体系的に読解するとともに、敵とされてきた精神分析、現象学との理論的交錯を描きだす。人が生まれ、老い、死んでゆく、敗北を余儀なくされた闘いのなかの絶望と希望、哲学的な問いを人生の問いへと昇華させる、俊英の渾身作ついに刊行。

「ドゥルーズは、そのキャリアの過程で、自身がカオスと呼ぶものをめぐって、何らかの態度変更とでも呼びうるものを行ったのだろうか。彼は、若き日に肯定した生や経験の創造性を、老年において放棄し、むしろ私たち――とりわけ他ならぬ彼自身――を保護する秩序を希求するようになったのだろうか。これは哲学研究上の問いであると同時に、人生をめぐる問いでもある。それゆえ、単純な肯定でも、単純な否定でも、答えにならないだろう。私たちは、この問いを入り口にして、この哲学者の人生に思いを馳せながら、しかしあくまで哲学研究として、本書をはじめることにしたい。」(本書より)

序論
1 二つのカオス
2 主題と理由
3 前提的注解
4 ドゥルーズ・精神分析・現象学
5 構成

第?部 システム

第一章 差異と反復
1 時代の空気
2 差異――シミュラクル
3 反復――永劫回帰

第二章 流産する非時間
1 時間の第一の総合
2 幼生の主体、崩潰した自我、疲労
3 時間の第二の総合の要請
4 時間の第二の総合
5 時間の第三の総合の要請
6 時間の第三の総合
7 システムとカオス
8 『意味の論理学』へ

第三章 表面と深層の無意味
1 『意味の論理学』の位置づけとその特徴
2 『意味の論理学』のトポグラフィ
3 命題の三つの次元から第四の次元へ
4 第二次組織の構造
5 超越論的領野
6 深層における言葉と身体

第?部 器官なき身体

第四章 単為発生と第二の起源――無人島と他者なき世界
1 無人島――想像力による人間の飛躍
2 他者とは何か――最初期論文における
3 他者とは何か――「ミシェル・トゥルニエと他者なき世界」における
4 他者なき世界――「神経症をたしかに経由し精神病をかすめる冒険」
5 倒錯の論理学に向けて

第五章 否定・否認・排除――倒錯の論理学
1 倒錯の文脈
2 変換論から批評と臨床へ
3 サディズムと純粋否定
4 マゾヒズムと否認
5 父の「排除」?
6 精神分析における「排除」の概念
7 否認と排除の並立の意味
8 死のまったく別の次元

第六章 出生外傷から器官なき身体へ
1 動的発生論とメラニー・クラインの位置づけ
2 メラニー・クラインと「態勢」の理論
3 メラニー・クラインにおける「完全さ」と「全体性」の密輸入
4 否認、再び
5 出生外傷から器官なき身体へ
6 器官なき身体の栄光とは何か
7 器官なき身体とカオスに抗する闘い

第?部 モニュメント

第七章 シニフィアンと〈形象〉
1 シニフィアンの行方
2 ラカンにおけるシニフィアン連鎖と記憶形成
3 ドゥルーズにおけるマルコフ連鎖の概念化
4 シニフィアンから〈形象〉へ
5 肉塊への慈悲
6 リズム、器官なき身体、ヒステリー

第八章 担われなければならない肉
1 絵画における形象と感覚
2 諸感官の統一と現象的身体
3 知覚と感覚
4 病者から絵画へ
5 感覚の存在と肉
6 担われなければならない肉
7 黄泉の国、民衆の幻視
 
第九章 モニュメントの行為としての仮構
1 哲学=潜在的/科学=現働的
2 芸術=可能的?
3 芸術は保存する
4 標
5 老い
6 モニュメントの行為としての仮構
7 来るべき民衆

結論

あとがき

人名索引

小倉 拓也[オグラタクヤ]
著・文・その他

内容説明

生成変化を言祝いだドゥルーズは、一方で思考と観念の崩壊、つまりカオスを恐れた。すべてが壊れ不可逆な破局を迎える手前でとどまるための、ほんの少しの秩序、少しばかりのコツを探ること、それこそがドゥルーズ哲学全体を貫く「秘密の一貫性」であった。本書では、これまで前景化されることのなかったこの問いを全面化し、ドゥルーズ哲学全体を体系的に読解するとともに、敵とされてきた精神分析、現象学との理論的交錯を描きだす。人が生まれ、老い、死んでゆく、敗北を余儀なくされた闘いのなかの絶望と希望、哲学的な問いを人生の問いへと昇華させる、俊英の渾身作ついに刊行。

目次

第1部 システム(差異と反復;流産する非時間;表面と深層の無意味)
第2部 器官なき身体(単為発生と第二の起源―無人島と他者なき世界;否定・否認・排除―倒錯の論理学;出生外傷から器官なき身体へ)
第3部 モニュメント(シニフィアンと“形象”;担われなければならない肉;モニュメントの行為としての仮構)
結論

著者等紹介

小倉拓也[オグラタクヤ]
1985年大阪府生まれ。神戸市外国語大学卒業、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。現在、大阪大学未来戦略機構特任助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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またの名

14
ドゥルーズ研究の水準が相当上がってて驚く。有名な三つの時間論の実はその手間に位置するカオス的位相、一見ラカン語を誤用してるようなマゾッホ論が含みもつ単為生殖による第二の誕生の意義を、これまで取り上げられてこなかったクライン精神分析理論のドゥルーズ流二次創作を経て器官なき身体を通過する思想変遷として、あまりにも明晰に記述。カオスなら何でもOKだった訳ではなく、むしろカオスから創造的要素を抽き出しつつ離れてカオスと闘うシステムを考え続けた哲学者の、リゾーム万歳という単純な構図では捉え切れない軌跡が現れてくる。2019/01/31

koke

9
思い切った解釈と明快な説明。ものすごく面白い。ただメラニー・クラインとの異同を論じた章は概念の説明が不十分で(そもそも私の知識が足りないのが悪いが)腑に落ちなかった。絵画と彫刻が論じられるが『シネマ』は同じようにカオスに抗する「感覚の存在」という線で解釈できるのかも気になる。2022/11/19

yu-onore

2
否定に否定を重ねて理念に至ろうとする悪循環なサディズム(クラインはそれによる超克を重視)とは違い、生殖と出生外傷を拒否し幻想へのフェティッシュととどまろうとするマゾヒズムは、自分を自分で器官なき身体として生まれ直すことを可能とする(『死の哲学』を援用)。寸断された身体をひとまずまとめる器官なき身体は、瞬きするごとにほどける(カオス)現在をひとまずまとめる(厚みのあるものに)(第二ではそれが保存され、第三ではそこから新しいものが創造される)時間の第一の総合と類比され、カオスとの抗争の根本的な契機となる。2021/08/23

Cell 44

1
第II部は精神分析系の知識が無なので苦戦したが、第III部「モニュメント」がとにかく圧倒的だった。2018/12/11

大根役者

1
ドゥルーズ入門として好評な國分功一郎のドゥルーズの哲学原理より分かりやすい。器官なき身体をテーマにしていて、その器官なき身体の発生史に関する第4章では単為発生(父母間の性行為ではなく自分で自分を生み直すこと)が、「私にはパパママがいない」というアンチ.オイディプスの基本思想にもつながると言う。小倉拓也さんは詩集も書いてるので、読む前に文体にクセがあると読みにくいなと警戒してたのですがその心配は不要でした。図を使った説明もありオススメです。2018/11/23

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