出版社内容情報
ベンヤミン的な近代の天使の鏡に、壮大な神学的・哲学的天使論の系譜を写し直してみる試み。
内容説明
かすかなメシア的力をそなえたベンヤミンの「新しい天使」を介して哲学、神学、歴史、芸術に現れる天使たちを壮大なイメージの系譜学として描く。
目次
第1章 トビアの日々から
第2章 天使とダイモン
第3章 表象の問題
第4章 黄道帯十二宮
第5章 アポカタスタシス(帰還)
第6章 魂の鳥たち
附 『天使』への補遺(一九九一)
著者等紹介
カッチャーリ,マッシモ[カッチャーリ,マッシモ][Cacciari,Massimo]
1944年ヴェネツィア生。パドヴァ大学卒業。現在、ヴェネツィア大学美学正教授。ジンメル、ハルトマン、ロース、ルカーチ、ホフマンシュタールなどの著作集のイタリア語版監修者。反弁証法的思考と否定哲学の研究から出発し、ドイツ観念論批判、20世紀初頭の中欧文化の評価、神学的伝統の現代的再評価、形而上学伝統と現代哲学の接合、歴史・政治、都市論などとその仕事は幅広い。また政治の世界での活躍も目覚しく、共産党議員(1976‐83)、ヴェネツィア市長(1993‐2000)を歴任後、現在ヴェネト州議会参次をつとめる
柱本元彦[ハシラモトモトヒコ]
1961年生。京都大学大学院博士後期課程修了。現在、ナポリ東洋大学講師
岡田温司[オカダアツシ]
1954年生。京都大学大学院博士課程修了。京都大学総合人間学部教授
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感想・レビュー
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- 和書
- 四月になれば彼女は