内容説明
老荘思想の最良の手引き。フランス・シノロジーの粋を伝える最高水準のタオイスム研究の名著、待望の邦訳。
目次
老子
教理(古代の哲学者たちが見た老子の思想;共通の思想としての「道」と「徳」 ほか)
聖人(知識と倫理についての批判;無為 ほか)
荘子(荘周;詭弁家恵施 ほか)
道家的宗教(神格化された老子;張道陵と天師 ほか)
著者等紹介
カルタンマルク,M.
カルタンマルクは1910年ウィーンに生まれ、その後、パリに移り、1933年、パリ大学法学部を卒業。1935年、東洋語学校中国語科を卒業。1936年、パリ大学中国高等研究所を修了。1938年、パリ大学文学部を卒業。1939年、東洋語学校日本語科を卒業。1949年、北京中仏漢学研究所Centre d’´etudes sinologiques de P´ekinに赴き、1950年から1953年まで所長をつとめ、帰国して、1957年、パリの高等研究院´Ecole Pratique des Hautes ´Etudesの第五部門(宗教学)の教授Directeure d’´etudesに就任して1979年まで「中国の宗教」の講座を担当した。また、敦煌抄本関係資料研究グループ´Equipe de recherche sur les manuscrits de Dunhuang et mat´eriaux connexesにも参加した
坂出祥伸[サカデヨシノブ]
1934年鳥取県生まれ。大阪外国語大学中国語学科卒。京都大学大学院文学研究科(中国哲学史専攻)修士課程修了。関西大学在外研究員としてフランス国立高等研究院第5部門において道教を研究。現在、関西大学文学部教授。文学博士(名古屋大学)、前・日本道教学会会長。著訳書に『中国古代の呪法』(研文出版)『道教と養生思想』(ぺりかん社)『「気」と養生』(人文書院)『東西シノロジー事情』(東方書店)『「気」と道教・方術の世界』(角川書店)『中国思想研究―医薬養生・科学思想篇』(関西大学出版部)『道教と中国文化』(葛兆光著、共訳、東方書店)『老子訳注』(任継愈著、共訳、東方書店)ほか
井川義次[イガワヨシツグ]
1961年東京都生まれ。筑波大学第一学群人文学類卒。筑波大学大学院哲学・思想研究科博士課程修了。現在、琉球大学法文学部助教授。中国哲学専攻。主な論文に「ロンゴバルディとイントルチェッタ―中国哲学解釈をめぐる二つの道―」「張居正の『中庸』解釈―「鬼人」を中心に―」「十七世紀イエズス会士の『易』解釈―『中国の哲学者孔子』の「謙」卦をめぐる有神論性の主張―」。訳書に『中国医学の気』(盧玉起・鄭洪新著、共訳、谷口書店)『中国の時空論』(劉文英著、共訳、東方書店)など
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nobi