感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピンガペンギン
26
グノーシスについての、読めば明確にイメージがつかめる良書。副題の「異邦の神」とは人間によって異邦エーリアンな神が創造神(デーミウールゴス)と別にいるとされたため。二人の神がいるという意味の二元論。世界と人間が誰によって創造されたかがキリスト教などとは違う。仏教の方がまだ似ている所が多いように思う。2世紀のキリスト教徒にマルキオンがいて、彼がグノーシスの世界観を持っていたので、対抗して正典が決まったという。「異邦の神」…この考えが多くの人に受け入れられるとは思えない。でもこういう発想、密教的?なものには→2024/10/29
兎乃
23
再読。グノーシスに関しては本書が良いと思う。ハンス・ヨナスは古代宗教研究以前に ハイデッガーに学んだ。古代グノーシス思想は、徹底した二元論が特徴で、そのためキリスト教会最大の敵となり「異端」を宣告される。エックハルトやベーメなどの神秘主義者によって最初の思想造形が行われ ルターによって現実化されたドイツ・イデオロギーや、その思想的DNAを受け継ぐ20世紀実存主義者たちもグノーシス的だ。ヘーゲルの最もラジカルな思想的弟子マルクスでさえも、グノーシスの構造を武器にしている。ダレル「ムッシュー」の予習、終わり。2013/05/10
梧桐
0
真理を探求する者は宇宙に視線を送る。グノーシスもその例に漏れない。2016/01/12
とらぽん
0
学生のころに抄訳を知り、ずーっと読みたいと思っていながら、全訳が出なかったんですね。いやー、あのころ読んだら、どうだったんだろう。当時は「こんなことを考えているのは、自分だけだ」(半径10mくらいですが)とか思ってたような。いやぁ、紀元前から誰か言ってたわけだとニヤニヤしながら読みました。年はとりたくないね。
ich_y
0
ここから始まった。
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