出版社内容情報
【三島由紀夫 生誕100周年】
本書には、三島由紀夫が石原慎太郎に宛てた未発表の書簡6通が収録されている。それらは、文学史に輝く第一級の資料と呼ぶにふさわしいものだ。
そこには、三島と石原の知られざる交歓の内幕が克明に描かれており、時代を超えて響く緊張感と友情が宿っている。
本書は、三島由紀夫の生涯と作品に新たな角度から迫る一冊である。
対談やエピソードが織りなす物語の中に浮かび上がるのは、剣道やボディービル、居合道、さらには政治や死生観など、彼が追い求めた「究極の肉体」への飽くなき渇望である。
石原慎太郎が語るのは、剣を手に取る姿や、ボクシングリングに立つ彼の不器用な情熱だ。
一方、「武士道」を体現しようとする彼の姿勢は、時に矛盾を露呈しながらも、彼が切望した「完全なる美」の追求を映し出す。
生と死、虚構と現実、肉体と精神が交錯する三島文学の本質が、この本を通じて鋭く浮かび上がる。
本書には、石原慎太郎の四男である石原延啓による解説が加わっている。
内容説明
肉体の栄光と陶酔の虚構。石原の愛憎渦巻く三島論を復刊!新発見!三島が石原に宛てた書簡を収録。
目次
三島由紀夫の日蝕
三つの対談(新人の季節(一九五六年)
七年後の対話(一九六四年)
守るべきものの価値―われわれは何を選択するか(一九六九年))
著者等紹介
石原慎太郎[イシハラシンタロウ]
1932年神戸市生まれ。一橋大学卒。55年、大学在学中に執筆した『太陽の季節』(新潮社)で第一回文學界新人賞を、翌年芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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