出版社内容情報
三島研究の第一人者たちが絶賛!
三島由紀夫が若き著者に託した「最後の言葉」とは?
「本書は二つの至純の魂の対話記録であり、
またここから展開される文学論である」
(作家/筑波大学名誉教授)
「幾多の三島由紀夫論を私も読んできたが、
このように感動と戦慄をもって
読んだ本は初めてである」
(文芸批評家――富岡幸一郎)
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著者の執行氏は高校時代、
すでに作家としての地位を確立していた
三島由紀夫氏と出会い、
それから世代を超えて
文学論を交わす仲となった。
そして、著者が大学1年の時、
三島由紀夫氏の自決の日を迎える。
本書はそれまでの4年にわたる
二人だけで交わした文学論であり
人生論の実録だ。
二人だけの「私信」であるがゆえ、
長く秘されてきたが、
混迷する現代の日本に
三島氏の目指した境地を伝えるべく
生誕百年のこの機に出版に踏み切った。
最晩年の三島が思い描いていたこと、
そして、若き日の執行青年に
最後に託した言葉とは何だったのか。
三島由紀夫が読み継がれ、
語り継がれる限り、
日本民族は死なない――。
そんな思いを強くする一緒である。
【内容紹介】
序 章 忘れ得ぬ日々
第一章 不条理への渇望──救済の形而上学
第二章 スサノヲの現成──神話の地上的展開
第三章 ギリシャ的晴朗── 自由への渇望
第四章 アポロンの巫女──月の沙漠
第五章 憧れに死す──生と死の狭間で
第六章 恋闕の詩情──王陽明逍遥
第七章 反文学への道──虚無の創造
第八章 人類の終末──文学における終末論
終 章 その最後の言葉
特別寄稿 夏日烈烈(竹本忠雄)
解題 救済の終末論へ(富岡幸一郎)
内容説明
命を懸けて目指した、その「憧れ」に迫る。死の直前、執行青年に託した「最後の言葉」とは―?
目次
序章 忘れ得ぬ日々
第一章 不条理への渇望―救済の形而上学
第二章 スサノヲの現成―神話の地上的展開
第三章 ギリシャ的晴朗―自由への渇望
第四章 アポロンの巫女―月の沙漠
第五章 憧れに死す―生と死の狭間で
第六章 恋闕の詩情―王陽明逍遙
第七章 反文学への道―虚無の創造
第八章 人類の終末―文学における終末論
終章 その最後の言葉
資料
特別寄稿 夏日烈烈(竹本忠雄)
著者等紹介
執行草舟[シギョウソウシュウ]
昭和25年、東京生まれ。立教大学法学部卒。著述家、実業家。生命の燃焼を軸とした生き方を実践・提唱している生命論研究者。また、独自の美術事業を展開しており、執行草舟コレクション主宰、戸嶋靖昌記念館館長を務める。蒐集する美術品には、安田靫彦、白隠、東郷平八郎、南天棒、山口長男、平野〓等がある。魂の画家・戸嶋靖昌とは深い親交を結び、画伯亡きあと全作品を譲り受け、記念館を設立。その画業を保存・顕彰し、千代田区麹町の展示室で公開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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