内容説明
日本の使い捨て文化は、それ自体が生活のリズムと化している。つまり人間はひたすら商品活動の媒体となるために、日夜使い捨てをおこなっている。つまり人間の生活そのものが使い捨ての対象となっているわけで、そうやって人間が自分自身を使い捨てながらふくらませているものは何であるのか。その疑問を一気に解くことはできぬまでも、その推理考察への一助として本書は編まれた。
目次
対談 使い捨て考現学(赤瀬川原平VS呉智英)
第1編 使い捨て生活用品(割箸;コンドーム;紙下着;使い捨て台所用品;使い捨てラジオ ほか)
第2編 使い捨て生きもの(作家;肉親;大臣;サラリーマン;ヌードモデル ほか)
第3編 使い捨て風俗(神宮社殿と装束・神宝;七夕飾り;門松・注連飾・蓬莱;使い捨て考現学会通信 ほか)