内容説明
京都に住む恋人の平瀬玻奈子から、宮之原警部に手紙が届いた。一緒に除夜の鐘を撞いてほしいという。大晦日当日、京都へ向かうと、前夜に梵鐘は何者かに盗まれていた。その騒ぎのさなか、寺の住職が刺殺死体となって発見される。祇園の花形芸妓・染弥をめぐる高級料亭の経営者、天才画家など男たちの欲望と、鐘に隠された忌まわしい過去とが交錯し、さらに起こる無惨な殺人。情緒溢れる年末年始の古都を舞台にして、深まる謎に宮之原警部の推理が冴える。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材とした小説で一躍注目を浴び、その後『赤い霧の殺人行』で旅情ミステリーの分野に進出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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