内容説明
商社勤めの西野奈穂の父・信宏は、医療機器販売会社の東京支社長だったが、温泉で起きた社内セクハラ事件の責任を取らされ、京都へ左遷される。ところが赴任先へは到着せず、行方不明となり、1週間後、静岡県袋井市の峠で死体となって発見される。信宏は以前から、社内の派閥抗争に巻き込まれていた。奈穂は宮之原警部とともに謎を追ううち、高額のリベートが飛び交う業界の暗部を見せつけられることに。政官界を巻き込んでの闇の暴力に対し、宮之原警部が渾身の力をこめて闘う。長編旅情ミステリー。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材とした小説で一躍注目を浴び、その後『赤い霧の殺人行』で旅情ミステリーの分野に進出。近年は宮之原警部が活躍するシリーズが人気を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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