内容説明
北海道JR石北本線に鉄道ファン待望のSL、D51が走ったその日。伝説の常紋トンネル付近でカメラを構えていたマニアが、白い着物をまとった死体を発見。被害者は美幌町で酪農を営む男で、前の日の夜、北見市のバーへ出かけていたことがすぐに判明。そのバーのママ、浅岡亜紀が容疑者として浮上する。なんと彼女は十数年前の殺人事件でも起訴されていた。現在と過去の陰惨な犯行が複雑に絡み合う事件に、宮之原警部が敢然と立ち向かう。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材とした小説で一躍注目を浴び、その後『赤い霧の殺人行』で旅情ミステリーの分野に進出。近年は宮之原警部が活躍するシリーズが人気を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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