内容説明
被害者は60代の男、なぜが仰向けで殺されていた―愛媛県警の刑事・大鷹鬼平が友人と鉄道の廃線跡を旅している最中、難所で有名な新潟の親不知付近で、殺人事件に遭遇。被害者の男は大きな石で殺されていたが、それは海岸にあったものか、表面が磨いたようにきれいだった。誰がそんな重たい石を運んだのか?第1発見者は芹沢鮎美。美貌の彼女は所轄署から嫌疑をかけられる。鬼平は彼女のため、旧知の宮之原警部に捜査協力を依頼。事件は企業年金基金に絡んで意外な方向へ…。長編旅情ミステリ。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材とした小説で一躍注目を浴び、その後『赤い霧の殺人行』で旅情ミステリーの分野に進出。近年は宮之原警部が活躍するシリーズが人気を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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