内容説明
中国マフィアと日本ヤクザの抗争でキナ臭い新宿ゴールデン街。バーテンの氷室和臣は、元入国管理局の職員。不法残留の中国人兄弟に対するリンチ事件に嫌気がさして退職したのだ。強制退去で送還された兄・呉俊炎が、香港財界の大物となって来日した。そして、リンチに関わった元同僚三人が、次々に不審な死を遂げていく…。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生れ。上智大学在学中の78年、問題小説新人賞を受賞してデビュー。また、有段者でもある空手の描写力を生かした武道小説、ハードボイルド、伝奇小説など様々な分野も手がけている。06年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、08年、『果断』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まつじん
11
登場人物たち、中国マフィア(リュウマン)や役人たち、が皆妙に物分りのいい人たちばかりなんです。こんなファンタジックな新宿ならワタクシも住んでみたいよ~2010/09/05
事務所ひとり
7
これも随分前の作品のようですが、サクッと一気読みでした。当時の歌舞伎町は本当にこんな感じだったのだろうと思うけれど、任務の為、法務省から特別にいろいろ許されるってのが、今一つ現実味が無かったと思います。2010/08/12
あや
4
えっっ、そんな終わり方もあるんだ!とびっくりさせられました。話してわかりあえる相手だと事件は起きないだろうに…。今野さんは武道はもちろん風水まで詳しくてすごいなぁ。2013/03/07
ここは
3
どうオチをつけるのか期待していたが、意外にあっさりと終わってしまった。なんとなくシリーズになりそうな雰囲気だったが単発なのかな。2012/11/17
結城 澪
2
今野さんの小説は警察ものばかりを読んでいたので今回は割と殴り合いとかをしていてびっくりしました(苦笑)でも、面白かったです(笑)しかし、主人公が巻き込まれ役でちょっと可哀想な気が・・・(笑)2014/08/27