内容説明
阿寒湖畔で喫茶店を経営していた青沼ふき子が殺された。彼女は27年前、記憶を喪失したまま雄阿寒岳で発見された謎の美女。近くには、彼女と愛人関係にあったホテルオーナーの死体が。娘の美弥子は、ふき子がよく唄っていたわらべ唄を知っている女性が泊まり客のなかにいたことを思い出す。女は和歌山出身といっていた。宮之原警部を紹介された美弥子は二人で父とふき子の死の真相に迫るべく、現地を訪れると…。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材とした小説で一躍注目を浴び、その後『赤い霧の殺人行』で旅情ミステリーの分野に進出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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